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第 4 話  オッドアイ

「お願いが……あるのですけど……」

 真子が、目を伏せながら言った。

「私の家に、来ていただけませんか?」

 オモチャのネズミが揺れていた。


「黒猫さんの事なら、気にしなくてもいいよ」

 私は、奥の二人の女性を見ながら言った。

「実を言うとね、前からネコが飼いたかったんだ。悪い女の人が近づかないようにね」


 由香里は両手の中指を立て、麗子はクスクス笑った。


「いいえ、あの……違うんです」

 彼女は暫らく沈黙した後、顔を上げ意を決したように言った。

「助けて欲しいのです」

 初めて、近くで彼女の目を正視した。

 そして、自分の馬鹿さ加減を痛切に感じた。


 オッドアイ(虹彩異色症)。

 彼女も黒猫と同じ二色の目をしていた。


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