最終話
ラク達が仲間になった次の日
昼食後
ラク
「でさ~、これからどうすんの?」
ラクが聞く
くろ
「その事なんだけどさ.........俺たちそろそろ国に帰ってもいいんじゃないかな~と思うんだけど。どう思う?」
ウィン
「私もそろそろ国に帰ろうかなと思うけど..........みんなそれでいい?」
リア
「なら、あなた達とはもう少しでお別れなのね」
リアが残念そうに言う
みんなの顔も残念そうだ
くろ
「え?何で?」
俺の発言にウィン以外の全員が驚く
ヒタ
「だってくろ達は国に帰るんでしょ?ボク達はくろ達と一緒にいく訳には行かないし..........」
そんなことかよ........
くろ
「それぐらい別に大丈夫だろ。な、ウィン」
ウィン
「うん大丈夫だと思うよ」
ラク
「お姫様達がそれでいいのかよ..........」
くろ
「別に問題ねぇって。じゃ、戻ろうか」
こうして俺たちは寄り道をしつつ最初の国に向かって歩いて行く事にした
先ずはラプール
ミア
「私はお店があるからここで別れるわ~。また遊びにきてね~」
ミアは家に帰るようだ
くろ
「ありがとな~!!ミア~!!」
ミアとは別れたがまた会えるだろう
ウォリスには言っても意味がないから次はあそこだな
くろ
「久しぶりにきたな..........」
俺たちは今ココアの村にきている
少し村の中を歩く
??
「くろーーーーー!!!!」
聞き覚えのある様な無い様な声が聞こえた
振り向いた途端その声を発した主であろう人物が俺に飛びついて来た
しかも、
ウィン
「な、なななななな、何やってるの!?」
かなり動揺した様子でウィン言う
キスされた
ヒタは手で顔を隠してあわあわしてる
リアは顔を真っ赤にして口が開いたままになっている
ラナも顔を真っ赤にしている
ラクは何か黒いオーラを出している
スアは何か冷たい目でこっちを見てる
やっとキスして来た人に開放された
??
「くろ、会いたかった」
まだ抱きついてくる
その人は俺たちよりちょっと年上の人だと思う
大人の女性って感じの見た目だ
体型も女性っぽい
だが、
くろ
「えーと、、、、どちら様で?」
そんな人俺の記憶の中にいない
??
「え?.........覚えてないの?」
目に涙がたまっていく
??
「私はくろの事をずっと待ってやっと会えたって言うのに.......」
今にも泣き出しそうだ
??
「くろが私の事覚えてないなんて........」
とうとう泣き出してしまった
リア
「くろ、あんた女の人泣かすなんて最低だよ?」
リアに怒られる
ヒタ
「そ、そうだよ!!」
ヒタも続く
ラナとスアも一緒に頷いてる
ラク
「なんでくろがこんな人にキスしてもらえんだよー!!!」
ラクは放っておこう
ウィンはショックが大きかったのかまだ放心状態だ
くろ
「これって、俺が悪いのか!?」
それに頷く五人
とりあえずこの人を見ながら記憶を探る
肩ぐらいまでの綺麗な茶髪
頭の所には猫耳
ん?猫耳?もしかして.........
くろ
「ココア.........?」
その言葉を聞いたその人は顔を上げた
??
「やっぱり、覚えててくれた!!」
さっきまで泣いていたとは思えない様な明るい声でそういった
くろ
「え?ココアなのか!?」
ココア
「うん、ずっと待ってたんだ!!」
くろ
「それは良いとして何でそんなに成長したんだ!?」
顔はかつての面影と幼さを少し残し
体型は出るとこは出て引っ込む所は引っ込んだっていう感じだ
ココア
「え?獣人って言うのは、子供の時期が短くて直ぐに成長するんだ。だから、こんな感じに」
そう言ってクルっと回るココア
............女っぽい体になったな
いや、変な意味じゃ無くて
ヒタ
「く、くろ、その人ってだれ?」
ヒタが聞いてくる
くろ
「あぁ、この人はココア。ヒタ達に会う前に一緒に旅してたんだ。その時はラナよりもちっちゃいくらいだったんだけどな~」
簡単に説明する
ココア
「で、その時に..........(ポッ」
少し頬を紅潮させながら言うココア
ちょ!!そういうネタまじでやめて!?
ほら、みんなから蔑みの目が..........
やめろ、そんな目で俺を見るな
やめてくれ.........
ラクはラクで黒いオーラをだすな!!
---一旦落ち着いてから---
ウィン
「え?この人ココアちゃんなの!?」
復活したウィンに事情を説明したら相当驚いてた
まぁ、そりゃそうだろうな
ココア
「とりあえず、私もくろに付いて行くから!!」
何言っても聞かなそうな目だ
仕方ないか.......
ココアをパーティーに加え次の国に向かう
次はあいつがいる所だ
くろ
「おっひさ~」
仕事をしてるらしいジークの部屋に突入する
ジーク
「お前は.........くろか。久しぶりだな、歓迎するよ」
何か喋り方が変わってる!?
しかも、イケメンになってやがる
いままで何があった!?
ココア
「あなた..........誰?」
ココアが不審がったような眼でジークをみる
ジーク
「君は..........あの時の猫の獣人の.........随分と成長したな」
随分と成長したな........って分かるもんなの?
俺わかんなかったよ?
スア
「あんた達は何でこうも色んな人と知り合いなのよ........」
呆れた様なスア
ジーク
「なぁ、くろ。突然で悪いが、俺とまた決闘をしてくれないか?」
ジークが俺に言う
くろ
「いいぜ。ま、また俺が勝つけどな」
俺は決闘場にたっている
今のジークはあの時とは違う
しっかりと敬意を払い武器は一つだけにした
俺の身長ほどある大剣だ
ジークは細身のレイピアを構える
くろ
「じゃ、いくぞ」
ジークに突っ込む
自分で言うのも難だが大剣を持っている人間のスピードじゃない
ジークの所までいったら、大剣を叩きつける
今回は本気だ
しかし、その攻撃も簡単に躱され
ジークは横からレイピアで突きをはなつ
それを横に飛んで躱す
ジーク
「雷針」
こっちを向いてるレイピアの先端から雷が撃たれる
くろ
「あっぶね」
大剣を盾にして耐える
しかし、そこにジークが走り込み盾にしていた大剣を蹴る
俺は後ろに飛ばされる
ジークは飛んでいってる俺の後ろに回り込み
レイピアで突こうと構える
俺は無理やり空中で体制を立て直し
吹っ飛びながら大剣を振り下ろす
その大剣がジークにあたりそうになった時何かに阻まれた
ジーク
「雷壁」
雷の壁が砕け散る
そこにレイピアで突きをいれて来るジーク
俺は大剣をふっているため躱せない
ジークのレイピアの先端が俺に当たった
くそ..........
くろ
「負けちゃったか............強くなったな、ジーク」
ジーク
「俺はお前に負けたあともう負けない様に必死に特訓したんだ。いつまでも威張り散らしてるだけじゃ無くな」
ジークが笑う
それに釣られ俺も笑う
全力で戦い合ったからかとても清々しい気分だ
ジーク
「まぁ、また来てくれよ。その時は歓迎するよ」
くろ
「次は絶対負けないからな。ジーク」
ジークにいう
ジーク
「望む所だ。くろ」
こうして俺らはマジリアをあとにした
そして、
ウィン
「ただいま~」
最初の国に帰って来た
グラン
「おお、よく帰ってきたな。ウィン、くろ。その方々はお友達か?歓迎しよう」
やっぱり優しい王様のグランさん
メリー
「おかえりなさい。元気そうで何よりだわ」
王妃のメリーさんもやっぱり優しい
セイン
「おかえり、くろ君。強くなったか試しにいこうか」
戦いたくてウズウズしてる様子のセインさん
セインさんにはラクをわたしておいた
ニナ
「おかえり、二人とも。少しは進展した?」
いきなり妙なことを聞くニナさん
みんなあの時のままだな
ウィンと二人でグランさんに事情を説明したら
みんなこの国に住んでいいそうだ
やっぱり大丈夫だった
俺たちが潰しちゃった国だが
ウォリスは他の国に戦争をよく仕掛ける国だったので近々連合の様なものでウォリスを潰そうとはしてたようなので問題は無く
リチュルは今回の事が原因で儀式の人体実験が発覚し大問題に発展しているので多分結果オーライだろう
ウィン
「ねぇ、くろ」
くろ
「なんだ?ウィン」
ウィン
「楽しい旅だったね」
くろ
「そうだな」
ウィン
「また行きたいね」
くろ
「あとでな」
ヒタ
「お~い!!ウィン~、くろ~早く~!!ゲーム始めるよ~!!」
ウィン
「呼んでるからいこ?」
くろ
「あぁ、いこうか」
俺たちの旅は終わった
でも、俺たちの楽しい日常はまだ続きそうだ
え~、これで最終回になります
いままでこんな駄作者を応援して下さった方々、いままで本当にありがとうございました
こんな駄作者ですが、そのうち新しい小説も書き始めることもあると思いますのでその時は
「あ、この作者あの時の.........ちょっとよんでみっか」
的な感じで暇つぶし程度に読んでいただけるとありがたいです
いままで本当にありがとうございました