第二十六話
今回から新章です
『さて、どっちにアスルがあるんだ?』
「えーと、南西の方?」
『なんでハテナを付けんだよ!?』
「え?行くのは初めてだから......」
『行くの初めてなの?』
「う、うん.........いつもあっちから来てくれたから.......」
『て事はその相手って王族の方ですか?』
「う、うん........無事だと良いんだけど..........」
ウィンと居ると王族との交流が多くなるな..........
『まぁ、とりあえず南西の方に向かって行こうか.........』
「そうだね...........」
南西の方へ馬車を走らせてみる
暫く走って居ると人が倒れていた
『人だ!!助けないと!!』
馬車を降りてその人の所へ駆け寄る
まだ、生きている。
気絶してるだけか
えーと、この人は..........男の子かな?
赤い髪をしている
かなりの美形だ
「あ!!この人、私の探してた」
『それって、王族の?』
「うん」
『とりあえず馬車に運ぼう』
「そうだね」
少年?を馬車に寝かせる
『ふぅ.........とりあえず、無事みたいで良かったな』
「うん........本当に良かった........」
ウィンも安心した様だ
全く、無事で良かった
バサッ
そんな音がした
「あれ?ウィン?なんでこんな所に?」
そう言って立ち上がる少年?
『あ!!ちょっそんなすぐ立ち上がるとあb「きゃぁ!!」』
そんな叫び声をあげて俺の上に倒れる少年
ムニュ
あれ?俺の顔の所に何かよく分からない柔らかい感触が.........
「こ、こ、この変態!!」
なぜか少年?にはたかれた
『え?なんで!?え!?』
今だに状況を理解出来ない俺
ちょっと整理しよう
今俺の前には、手を胸の所でクロスさせ顔を真っ赤にする少年
俺の顔にはモミジ
さてこの事から導き出される答えは...........
『えーと、もしかして.........女の子?』
「え?もしかしてくろヒタの事を男の子だと思ってたの?」
『う、うん...........』
「ぼ、ぼくは女の子だ!!」
なに!?僕っ子だと!?
『ご、ごめん』
「もう........で、ウィン、この人だぁれ?」
「あ、この人はね私の護衛のくろだよ」
『よ、よろしくお願いします』
「護衛.........で、ウィンなんでこんな所にいるの?」
「あぁ、それならくろのおかげでお父様が外に旅に出る事を許してくれたの」
「あのグランさんが!?」
なんでみんな王様が許した事を聞くと驚くんだ?
そんなに頑固なのか?
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