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夜の校舎に輝く、月との出会い

始まりました。『月で願いを、星で試練を』

今回は、プロローグをお楽しみください。

午後、8時35分

空に下弦の月が輝く夜空の今。この学校に、一人の生徒が居た。

彼女は忘れ物を取りに、夜の学校に来ていた。すでにそれを取り、今は昇降口へと向かっている最中だった。


その時、少女はふと、足を止めた。

それは後ろ何かの気配を感じたからである。

おそるおそる、しかし興味津々の目をして、彼女は後ろを振り向いた。

そこにいたのを見て、彼女は、叫んだ。


「へ、ヘビーーーーーーー!?」 


そう、蛇だった。

振り向いたそこには、優に5メートルを超える長さ。1メートルを超える横幅を持った、人など簡単に呑み込める、大蛇と呼べる大きな蛇がいた。

少女は、さながら蛇に睨まれた蛙のようにその場に立ち尽くし、

「すっっっごい!! まさか夜の学校にこんなデカいヘビがいるなんて!」

大蛇を見て目を輝かせていた。恐怖など感じてないような目で。

「……と、さすがに見入ってる場合じゃないわね」

我に返った少女は、大蛇に背を向けて走り出した。

大蛇はその後を追ってくる。それを見た少女は、

「夜の学校って言ったら普通、怪談系の幽霊だけど、まさかこんなヘビがいたなんてね……これは明日皆に言わなくちゃいけないわね…」

なにやらブツブツ呟いていた。まるで恐怖を感じていないようだ。

だがその時、

「あっ!」

走るのに集中していなかったため、少女は転んでしまった。

そこに、大蛇が口をあけて迫る。

「!?」

少女は思わず目を瞑った。




ザシンッ!





「……?」

何も起きないことに疑問を感じて、少女は目を開けた。

そこには、まだ大蛇が、

長く鋭利な、少し弧を描いたもので頭を貫かれ口を閉じられた大蛇と、

その上に乗る、人の姿があった。

「……早く、逃げてください」

少し高めの声、少女か、あって若い少年のような声が大蛇の上から聞こえた。

光源である、窓から入る月明かりを背負っているため、顔は伺えない。


ただ、その人物の両の瞳は、まるで明るく輝く満月のごとく、黄金色に輝いていた。

読んでいただき、ありがとうございました。

この作品は続きができ次第、投稿しようと考えていますので、次がいつになるかは未定です。なるべく早めの投稿を考えています。まだ人物の名前も出ていませんしね。


なにかありましたら、どうか一言お願いいたします。

それでは、

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