夢での託宣
昨日生まれたばかりの私は、うつらうつらとしていた。すやぁ。
「生誕おめでとうさん、流那ちゃん。」
「ありがと……あ、声出てる。」
目の前には……なんか、やたらでかい蛸がいた。頭(じゃないらしいけど。内蔵?)の部分だけでも1メートルはある。
「そんなまさか、触手プレイが目的で私を転生させたの!?」
「んなわけないやろ!?」
びたん、と蛸が足で床を叩いた。(ツッコミ?)そしてぎゅっと縮まると輝き……なんと言うことでしょう、そこにはムチムチ太もも(の少女)が!
「うわ美少女!」
「男の娘やで。」
「大好物です!」
「知っとる。」
え、なんで!?まさか(前世の)押し入れを透視して!?あのエロ本の山を!?
「いや、うちと波長が合う奴を呼び込んで転生させただけやし。」
「そこで性癖の一致を優先したわけ?」
「最優先や無いわ!……はよ本題に入るで。
ええか、自分、今生は生き延びることを最優先にせぇや。」
「え使命とか無いんです!?」
「最後まで聞けやアホ。簡単に言うと、現代になるにつれ神秘エネルギーが足りなくなったから、自分を通して世界に振りまこってことやねん。生きてるだけで滲み出るから、とりあえずは長生きすることが使命やね。」
「長生き……どのくらい?」
「できれば100年くらい?まあ還暦まで生きれば元は取れるで。」
「控えめに言ってヌルゲーでは?」
現代日本だよ?60で死ぬなど短命にもほどがなかろうか。第三次世界大戦があれば別だけど。
「せやな。……ただ、やって欲しいことは一応ある。」
「承りましょう。」
「神秘への信仰を蘇らして、出来るなら現人神になって欲しい。」
「出来るなら現人神に!?」
ちょっと意味が分かりませんけど!?
アドレナリンがどばりと放出されたのか、パッと目が覚めた。
「んぅ、あぁうぁーん」
「流那ちゃん、お目覚め~?」
むちゅぅ、お乳美味しい。そしておっぱいふわふわ……もみもみする手が止まらねぇ。体の制御が効かないな。赤ちゃんだからか。赤ちゃんだからだな。
とんとんとん……げふっ。
ま、長生きするのが第一とか言うくらいだし、今生の親ガチャは正解かなぁ。そう思って、わたしは再び目を閉じた。




