悪魔に支配される…
藤花結が【喫茶・菫】に来た。すると花野さんが「仕事はどうしたの?」と尋ねていた。
「今日の仕事はなくなってぇ」
「そうなの。結ちゃんの好きな紅茶飲む?」
「じゃあお願いしようかな」と店内に入ると「あれ?藤花先輩ですよね!」と陽斗が藤花先輩の近くに来て言った。
「あら?さっき大学で出会った後輩じゃない⁇」と陽斗と席に座っている椿の方も見た。
「よければご一緒の席でどうですか」と椿が尋ねると、「いいの?二人はデート中ではないの…」
「違いますよ~ただの幼馴染です」と椿がはっきり口に出して言うと陽斗は苦笑いしながら「そういうことです」と言った。
すると藤花先輩は「じゃあお言葉に甘えて…」と椅子を持って二人が座る丸いテーブルを囲う形で座った。
「梅田くん。カフェオレとアイスコーヒーとプリン二個出来たわ。あと紅茶もお願い」
「はい!持ってきます」と言い幼馴染と先輩が座っている席に持って行った。
「おまたせしました~」と落とさないようにテーブルの上に品物を置いた。
「ありがとう春」
「ありがとうね」と幼馴染の二人が感謝してる中、「久しぶりね梅田くん。」と藤花先輩に話しかけられた。
「あっ!そうだよ春。この先輩がサークルに入ってくれたんだ」
そうなんですか
「へぇー…」と横眼で藤花先輩を見ていると「でも知り合いなんでしょ」と椿が尋ねた。
「知り合いというか顔見知りよ。大学で美月と二人でいたら前から梅田くんともう一人が歩いてきたの」と藤花先輩が言った。
「もう一人って誰よ」と椿が頬を膨らませて言った。
「冬樹だよ!」
「ふ~ん…」
「へぇ~~~」と幼馴染二人に怪しい目で見つめられた。
「何で怪しんでいるんだよ」と友達ノリで会話をしていると、
「梅田く~ん」と背後から肩を叩かれて、「お客様の会計が終わったから食器片づけようか」と振り向くと花野さんが怒っていた。
周りを見てみるとお客さんが目の前の知り合い三人しかいなかった。
「今すぐ食器を洗いに行きます!」と春は急いで仕事に戻った。
ーーーーー
数分後、三人は店から出た。何の話をしているのか分からなかったが、楽しそうに話していた姿を横目でバイトをした。三人は店を出るとその場で解散していた。
それから数時間後バイトが終わり花野さんと一緒に途中まで話しながら帰っていた。
「それで、あの二人が幼馴染?」
「そうですね…」
「あの女の子が梅田くんが好きな子か…」
「な、何言っているんですか⁉」
「そんなに動揺しなくても~梅田くんはわかりやすいね」とくすくす笑っていた。
「そんなに笑う必要ないじゃないですか!」
「笑ってないよ。ただ私の目からはあの二人がお似合いと思っただけよ」と一言呟いて駅の方へと行ってしまった。
春はいつの間にか家に帰っていた。頭の中にはさっきの花野さんの一言が頭から離れられなかった。
ベットにはラフな格好している藤花先輩が横になってスマホをいじっていた。お風呂には勝手に入ったんだろう。髪の毛が少し濡れていた。
「今日はびっくりしたでしょ~」と小悪魔な笑みを浮かべていた。
「まず聞きたい事があります」
「なに~」
「どうしてサークルに顔出したんですか」
「どうして?私がどこのサークルに入るのも自由でしょ。梅田くんには関係ありません」と言いながら立ち上がりキッチンの方へ行って冷蔵庫を開けレモンサワーを取り出して開けてゴクゴクと飲んでいた。
「そんな恰好で飲んでいると風邪引きますよ」
「風邪引いても梅田くんがいるからダイジョウブ」と僕がコンビニで買っていた枝豆も勝手に食べ始めた。
「それじゃあ僕は、シャワー浴びてくるんで映画でも見ていてください」
風呂から上がり部屋へ戻ると完全に出来上がっている藤花先輩が楽しそうに映画を見ていた。
まだ夜中でもないのに、一人暮らしではありえない光景が広がっているのを見ていると、頭の中に悪魔が支配された…。