失恋
夏期休暇に入った。大学のテスト勉強の手応えは無かったといったような感想をもっていたと思う。ただ今年は結先輩と花野さんから過去問という名の神器を受け取ることに成功する事が出来たので一年の時に比べ手応えはかなりある。この感じなら単位に関して頭を悩ませる必要性はなさそうだ。
「どうだった?テストの手応えは?」
「余裕だね」
「へぇーーーめずらしいこともあるんだな」
「サークルの皆で集まって、勉強会を開いてくれた時、先輩達が過去問持ってきてくれたおかげだ」
「そういえば、あの過去問の内容ほぼまんま出てたよな」
「そうだね。二人のおかげで簡単に単位を獲得した気がする」
「まあ偶然同じ経済学部だったのがよかったな」
こうして雑談をしながら向かっている場所は駅だ。今からサークルのメンバーで旅行へ行く。数日前、バイト終わりにグループチャットを通じて皆で遠出をすることが決まっていた。僕は当然参加決定ということらしい。行先は各々行きたい候補をあげアンケート形式で投票を実行した結果…遊園地ということになった。
僕と冬樹は駅構内を歩いて待ち合わせ場所へ近づくと先に皆が待っていた。
「お待たせみんな~」と冬樹が手を上げていると、気づいた椿が手を振って「こっちこっち~」と言った。
「さてこれで揃ったようだね」と花野さんが声に出していうと、「あと五分で電車が出るから急ごう!」と結先輩が言うと、僕たちは急いで改札を突破し階段を四番乗り場の階段を下り電車の中に飛び乗りた。
電車の中にはそこそこ人がいたので迷惑にならない様に各々スマホや本を見ていた。
僕はイヤホンで音楽を聴いていると横に座っていた結先輩が寝ており、僕の身体に寄りかかっていた。その様子を見ていた結先輩の横に座っている花野さんは二ヤついており向かい側に座っていた冬樹と陽斗もこちらを見てコソコソと放していた。椿も陽斗の方に身体を預けて眠りについていた。
約一時間後、最寄りの駅に着いた僕たちは、その後二台のタクシーに別れて乗り、僕たちは遊園地へとたどり着いた。
遊園地に着くと各々乗りたいアトラクションがあるようなので別々に行動をした。僕は誰と周ったのかというと幼馴染の三人だ。他の三人は日本一長いジェットコースターに乗りたいらしく長蛇の列に並んでいた。幼馴染の面々は取り合えず色んなアトラクションで遊びたいので比較的並んでいないジェットコースターや観覧車に乗った。観覧車に乗ったタイミングで尋ねた。
「そういえば、陽斗から聞いたけど二人は付き合っていたのか?」と尋ねた。
すると、「春に何を言ったの?」と聞き返した。
「いや…ただ正直にデートに行くと言っただけだ。幼馴染に隠し事はよくないだろ!」と至極当然の答えが返ってくる。
「そうね…。春には近い内に話そうと思ったけど、実は私たち高校卒業と同時に付き合ったの」と聞きたくない真実を椿の口から聞こえてくる。
「そうだったんだ…」
「そうね…」と何故かお互い気まずい状態になっていた。
「まぁ…俺としてはこれからも仲良く幼馴染として一緒にいたいと思っているんだが…」と陽斗は居心地が悪くなったのか場の雰囲気を和らげるために明るく答えた。
「そうだね。別に僕は本気で二人が付き合っているのなら本気で応援するよ」
「ほんと!」と椿は安心したのか胸をなでおろした。
「任せろ春!幸せにするからよ」
「陽斗、椿を怒らせたら承知しないからな」
こうして昔から続いた一人の男の恋が終わった。
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その後、皆で集まり遊園地を遊びつくした。
僕は、空元気で周りの雰囲気を悪くならないように乗り切った。
帰り路。河川敷で夜風にあたっていると横に誰かが座った。
その人は、いつも僕が吸ってる電子タバコを渡して「帰ってさ、お酒でも飲もう」と遊園地で会った時よりもラフな格好で話しかけて来た。
僕と彼女は、一緒に歩いて家に帰った。




