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貞操逆転世界でモン娘たちにセクハラしたい  作者: 三峯汀


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第10話 自己紹介イベントだよ!

人間第一印象が大事である。それはここでも変わらない事実であろう。

なので人生で、当分過ごすことになるであろうそのコミュニティにおいて、なるだけ、いや、絶対に失敗できないイベントがある。そう、自己紹介だ。しかし実際、他人の自己紹介を覚えている人間はそうそういないだろう。だから失敗していいのかと言われれば、そういうわけではない。失敗するということは、自分の意志に反して他人と異なった、悪目立ちしてしまうことになる。そうなると、後で仲良くなった後にたびたびいじられて少々恥ずかしい思いをしてしまうことがある。ただ、そういった失敗以外に、極まれに、印象に残る自己紹介をする、いや、残ってしまう自己紹介をかますやつがいる。そう言ったやつはたいていの場合、大人数の前で話すことになれていたりだとか、いわゆる「陽キャ」といった部類に属するやつだったりする。ああいうやつらは基本的に人生なんでもうまくいっているように見える。僕みたいなやつには自己紹介とかいうイベントは厳しいものがあった。


つまり何が言いたいかと言うと、僕は自己紹介で、盛大に失敗してしまったのである。自己紹介ならぬ事故小会、である。


「転入してきました。よ、よろしくおねがいしまひゅ」


「…」


「…」


「…」


「…」


「…」


朝、ホームルームの時間、先生から自己紹介を促され、教卓の前に行き、クラス全体にした自己紹介。30人以上の女子生徒からの目線が刺さる中で、盛大に噛んでしまったわけだ。


恥ずかしく、いたたまれなくなって、自分の席に戻ろうとするが、緊張で震えていた足がもつれて頭から教室の床にダイブしてしまう。


「げっふ!」


胸から落ちて、肺が押され変な声がでた。


もう消えたい。



周りの空気が50℃くらい下がったような気がする。もちろん実際には下がってないが、どうしてもそういう雰囲気として感じ取ってしまう。


自分の席に戻って、頭を抱える。恥ずかしすぎて周りが見えない。


こうして頭を抱えているうちにホームルームも終わった。次の授業までまと10分ある。最初は数学だったはずだ。

もうさっきのことは、忘れてしまおう!うん!どうせみんなそのうち忘れるさ!絶対みんな忘れない気がするけど!


さて!教科書を!出そうかな!


と、抱えている頭を上げて、廊下にあるロッカー(おやじギャグではない)に教科書を取りに向かおうとすると、廊下にすごい数の女子生徒がいてそのすべての目がこのクラスの中を、というよりも僕を見ていた。


「ひぃ!」


すごい見られている。僕は珍獣かな?


「あれが転入生の男の子?」


「けっこうかわいくね?」


「あの子、転移してきたって聞いたけど」


「うっそマジ?うちらとなにか違うところとかあるのかな?」


「ち〇こ2本ついてんじゃね?」


「草」


「今なら!なんと!追加でもう一本ついてくる!」


「ブッハ!!くっそウケるんだけど!」


おいこら、聞こえてんぞ。


「さらに!お買い求め頂いた方から抽選で!付け替え用でゲーミングち〇こがついてくるお得なキャンペーン開催中!」


「ぎゃはははは!!!」


どんなキャンペーンだ!どこにそんなものの需要がある!


しかしゲーミングち〇こか、欲しくはないけど、一回見てみたいな。欲しくはないけど。欲しくはないけど。ほんとに。


「おい!お前ら!転入生が珍しいのはわかるが、もうすぐ授業がはじまるぞ!散った散った!」


どうやら先生が来たようだ。僕もロッカーに行って教科書を取ってこなければ。しかし数学とか何年ぶりだろうか。できる気がしない。


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