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火の用心

作者: 檸檬koY

「火の用心!マッチ一本火事の元!」


キンキン!


「火の用心!マッチ一本火事の元!」


キンキン!



外から、子供たちの元気な声が聞こえてきた。

自分も小学生の頃は地域でやらされた。だから、どこか懐かしい。


「火の用心!マッチ一本火事の元!」


キンキン!



近くまで来てくれたものだから、ついつい懐かしさのあまり、窓から覗いてしまった。



「火の用心!マッチ一本火事の元!」


キンキン!



――あれ、あの子たち何たたいているんだ?今、火花が散ったぞ・・・。



子供たちは家の敷地内まで入ってきた。



「火の用心!!マッチ一本火事の元!!」


キンキン!!



――え・・・あの子たち、火打石をたたいているんだけど・・・。



たくさんの火花を撒きちらしながら、子供たちは去っていった。


まあ、引火することはないと思うが・・・。



読んでいただき、ありがとうございました。

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