第二章 第十九話 『思わぬ再会』
「慶次……坊ちゃんですか?」
突如、そう言い放った男に、出水だけでなく、清水も同じように驚いて言葉に詰まっていた。
この男が何者であるのか、それは首筋の刺青と今の神田への呼び方から、すぐにでも察することができた。
「神田のいたヤクザ組織の知り合い……」
神田の過去については、訓練生時代の頃に聞かされている。
その時は、修二は既に知っていたわけであったが、神田は日本でも有名なヤクザ組織のトップの息子、それも次期跡取りとして期待されていたという話であった。
敵対組織にさらわれた妹を助け出す為に、単身で乗り込んで、死にかけていたところを先代の隠密機動特殊部隊の面々に拾われたとのことだが、神田のいたヤクザ組織が神田の生存を知るはずがないのは周知の事実である。
ここにいない修二も、出水も清水も含めて、全員が死亡した扱いで戸籍が抹消されているのだ。
ともすれば、このタイミングでの再開は良くない展開でもあった。
「慶次坊ちゃん、私です。榊原です! 生きて、いらっしゃったんですね……」
榊原と名乗る男は、再会を喜ぶかのように、神田の背中を見つめていた。
神田は反対して、顔も見合わせていないのだが、それも仕方ないだろう。
神田はもう、今は隠密機動特殊部隊の隊員で、ヤクザ組織とは縁の切った状態でもあるのだから。
「――人違いだ」
「何を! その姿、一挙手一投足もなく、当然の疑問をぶつけた。
そして、それまで背中を向けていた神田は、振り向き、男の胸ぐらを掴むと、
「勘違いするなよ。今お前が見ている神田慶次はもうこの世にはいない。ここにいるのは、別の神田慶次だ。俺はお前達のことなど知らない。妹を見捨てたお前達のことなんてな!」
激昂した神田を、出水と清水は落ち着かせようと男から引き離そうとした。
が、とんでもない腕力で男を掴んでおり、微動だにしないほどに引き離すことができない。
「神田! 落ち着け!」
「せやでお前! 急にどないしてん!」
神田は聞くことがない様子で、榊原と名乗っていた男を睨みつけている。
このままではまずい。今、出水達がすべきことは市民の救助である。
ここで油を売っていれば、どこかにいるモルフに勘付かれる可能性もあるのだ。
「ぼ、坊ちゃん。は、話を聞いて……下さい」
「話? てめえらと話することなんてねえよ」
口調が変わった神田を見て、いよいよ危険だと悟った出水は、なりふり構わず神田の顔を殴った。
「ぐっ」
「いい加減にしろ! 今はそんなことをしてる場合じゃないだろが!」
力づくで場を諌めた出水は、神田へと怒鳴りつけた。
榊原は、詰まっていた空気を吐き出すように咳き込み、地面に手を突いて苦しんでいた。
神田は、殴られた顔を痛む素振りを見せずに出水へと向き直り、
「――すまん、取り乱した」
「ああ、とりあえずお前はこいつと話すな。話がややこしくなる」
「……了解した」
冷静になったのか、怪しいところではある為、一度神田には話に入らせず、周囲の見張りをしてもらうことにした。
「さて、榊原さんって言いましたっけ? あなたは何者なんですか?」
「わ、私は関東連合『神田組』の構成員の榊原というものだ。き、君たちは何者なんだ?」
「残念ですが、俺達の素性については明かせません。が、国に関係している組織ってだけはお伝えしましょう。ですので、ここにいるのは民間人の救助の為に赴いた。そういうわけです」
あくまで自身の素性は話さず、端的ではあるが、今の自分達の目的を伝える。
神田に限らず、隠密機動特殊部隊の情報はこの国ではトップシークレットの機密情報だ。
例えどんな例外を除こうとも、出水達は自身の素性を明かすわけにはいかない。
榊原は、そんな出水の説明に若干、戸惑いを隠せずにいると、
「国に関係している? なぜそんなところに坊ちゃんが……」
「あー、今は慶次坊ちゃんの話は後回しにしてほしい。そもそも、俺達もあんたも、無事に生きて帰れるかどうかも怪しい状況なんだ。わかるだろ?」
出水の説明に、榊原は口を噤んで頷いた。
敬語を止めたのは、出水自身が面倒臭くなったのが本音だ。
この男も、さっきまでは襲われていた口なのだ。 なればこそ、この場所からはさっさと離れたいはずだ。
「移動する前に先に聞かないといけないことがある。他に生存者は見ていないか?」
「い、いや、見ていない。私以外は……もう」
「その言い方だと、目の前で見てきたってことか。そういえば、なんであんたはまだこんな場所で逃げ惑っていたんだ?」
それを問いただしたことには理由があった。
この時間帯、市街でモルフが発生したのは午後一時頃の話で、あれからはもう六時間も経過している。
隠れているわけでもなければ、たった一体のモルフから逃げ続けて、こんな危険地帯をうろついていた。
それに、ヤクザの構成員がこんな場所で何をしていたのか、薄くだが奇妙に感じたのが理由であった。
その問いに対し、榊原は息を呑む様子で、
「い、いや、私は……に、逃げ遅れたんだ。皆が襲われている中、奇跡的になんとか奴らを撒いて、でも、出口が見つからなくて……」
歯切れが悪い様子でそう説明する榊原を見て、出水はこの男が嘘をついていることがわかった。
この地下は、至る所に地上への出口があるのだ。
例え、地上にモルフがわんさかいたとしても、出水達が突入したルートのように、人気が薄い場所はあったわけであり、この男はこの時間までずっと逃げ回っていたなどありえないことなのだ。
つまり、この男はこの時間まで何かをしていたというわけであり――、
「良い事を教えてやるよ。俺達の目的自体は民間人の救助だけど、そもそも俺達には色々な役目があるんだ。やむをえない状況であれば射殺もするし、拷問に関する知識だって、ここにいる全員が持っているんだぜ?」
「ひっ、ちょ、ちょっと待ってくれ。どうしてそうなるんだ!?」
「あんたが嘘をついているからだよ。こんな時間まで逃げ続けてきた? 地上の状況を良く知っていないのが見え見えだ」
「地上の様子?」
「まさか、あんた、一度も地上へ上っていないなんて言わないよな? 俺達はここに来るまで一度も交戦していない。地上の化け物共が手薄な入り口から入ってきたんだ。だとすれば、こんな時間まで一人で逃げ続けるなんて、俺達が信じると思うか?」
榊原は、そこでうろたえていた。
隣で話を聞いていた清水は、考え込むように思考しながら、なるほどと言わんばかりにポンっと手を叩いていたが、それは無視だ。
出水達には、もう一つの目的がある。
それは、民間人の救助が前提で、もう一つはこの事態を引き起こした組織の連中を探し出すことだ。
なぜか、この事態を引き起こした組織については、全くといっていいほど手がかりがなかった。
どうやって市中にモルフのウイルスをばら撒いたのか、その方法すら不明であり、そちらの捜索をするのも、一応任務の一つでもあるのだ。
「……君達は、国民の味方、なんだよね?」
男は、真剣な眼差しで、出水に問う。
愚問だとばかりに、出水は微笑んで、
「当たり前だ。その為に、わざわざこんなところまで出向いてきたんだからな」
出水の返答を聞いて、榊原は深く息を吐いて、自身を落ち着かせようとした。
そして、躊躇うかの如く、一瞬の合間があって、それから――、
「――君達に頼みたいことがあるんだ」
この榊原という男の出会いで、出水達にとって、大きく状況が変わる分岐点となる。
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場所を移動して、一同はスタッフルームの中へと移動していた。
あの場所でのんびりと会話を続けていれば、モルフとの戦闘になる可能性があったからだ。
それに、都合が良い事に、このスタッフルームには監視カメラを確認できる部屋となっており、ここを出て行ったとしても、戦闘を上手く避けられることができるため、出水達にとっては運が良い形となった。
念のため、他の生存者がいないかどうか確認してみたが、ほとんどはモルフであった為、当初の目的通り、この榊原という男から話を聞くことになったのである。
「それで、榊原さん。あなたはどうしてここにいたんですか?」
前振りもなく、出水は一番の疑問を榊原へと尋ねた。
先ほどと違い、神田も話に入ることになって、榊原は若干戸惑っているようにも感じられたが、関係ない。神田は、今は隠密機動特殊部隊の一員なのだ。今更、誰が何を言おうと、それが揺らぐことはあってはならないし、それは本人も自覚しているだろう。
「あなた達は、『フォルス』という組織に聞き覚えはありますか?」
質問の答えと違い、突如そう逆質問をかけた榊原に対して、出水を含め、全員が首を傾げた。
聞いたことのない組織である。
元々、世界の犯罪組織を皆が知っているわけではないが、少なくともヤクザ組織とは思えない名称だ。
「『フォルス』? いや、初耳かな。お前らは知ってるか?」
出水は神田と清水に問うように顔を見合わせたが、二人とも首を振って知らない様子であった。
「『フォルス』は、世界を股にかけるマフィア集団の組織名です。やっていることはヤクザと変わらなかったりするものですが、規模が違う。最初はイタリアから生まれたものですが、今となっては全世界のいたる国に点在している大規模組織なのです」
「……それで、何が言いたいんですか?」
それが何なのか意味が分からず、出水は要点を問いただした。
「今回の事件、ひいては今、全国的に起きている大規模な国民の暴徒化、それはその『フォルス』が関わっているということです」
それを聞いた出水は、目を見開いて驚いた。
今回の騒動について、引き起こしたとされる敵組織の名称が明らかになったのだ。
今、全国的に起きている、モルフの騒動、修二の幼馴染をさらったとされる敵組織、それが『フォルス』という組織が起こしたとされるのだ。
だが、出水は、なぜそれを榊原が知っているのか、慎重になりながらも問いただそうとした。
「……なんで、お前がそれを知っているんだ?」
核心を突くように、それでいて警戒しながら、出水は榊原へと問う。
言葉とは裏腹に、出水はこう言っていたのだ。
――お前も関係しているのか? と。
もしもそうであれば、この男を帰すわけにはいかない。
もはや、事態は国家反逆罪に問われても当たり前なほどに、切迫している状況だ。
関わりがあるのであれば、ここで殺されてもおかしくはないほどに重罪に等しい。
「――関わりがある、とは少し語弊がありますが、そう取って頂いても問題ありません。実際には、我々は今回の事態について、何一つ聞かされていなかったんです」
榊原は、関わりがあると捉えて問題ないと、出水へと自白した。
それ自体は予想できていたことだが、問題は言葉の後半である。
「そんなことを信じられると思ってんのか?」
小さく、低い声で出水は榊原を睨む。
この期に及んで、逃げ道を作ろうとしているのであれば、もはや断罪してもいいほどに罪は重い。
怒りの感情を抑え付けながら、出水は返答を待ち、そして――、
「私たちは――『神田組』は、やつらに乗っ取られたんです。このことはまだ公になっていませんが、先月度の話です。我々の若頭代行と執行部の面々が同時に殺害されたのは……」
榊原は、そうして今回の顛末に関する過程のことを説明しようとした。
神田も同様に、榊原の話を食い入るように聞いていた。
「組のトップ連中が次々と殺され、組は一気に混乱に陥りました。なにせ、まとめあげる長が皆、殺されたのですからね。そこで、奴らが犯行声明をだしたのです。組長関係を全て殺害したと告発した『フォルス』なる組織がね」
確かに、ニュースにも流れていない情報であった。
それだけの重鎮が一度に殺されれば、ニュースや新聞の見出しに出ていてもおかしくはない。
表向きに出ていないということは、暗殺され、組に口止めをしていたというところだろう。
「我々はそこで、奴らの軍門に下ることを余儀なくされました。もちろん、反抗する組員もいましたよ。でも、そうした者はいずれも、言葉では言い表せないほどに無惨な殺され方をされて、見せしめにされました。それからです。私を含む構成員が、とある地下施設に連れてかれたのは……」
話が着々と進む中、神田だけは目を細めながら、榊原の話を聞いていた。
思えば、神田はある意味この部隊にいて運が良かったと思う。
もしも、神田が組を引き継ぎ、組の長となっていれば、その『フォルス』と呼ばれる組織に殺されていたはずなのだ。
本人は組の長になることは望んではいなかっただろうが、ある意味ではこの状況は神田にとっても聞き逃せないことなのだ。
「その地下施設に連れてこられたのは、つい先日のことです。そして、私は、いや、私たちは……ああぁ――」
突然、榊原は何かを思い出すように、頭に手を置いて苦しみだした。
感染しているわけではない為、錯乱しているだけなのだろうが、それでもここまでうろたえるからには、余程の事があったのだろう。
「ゆっくり話してくれ。時間はまだある」
「ええ、大丈夫です。……そこで見たのは、化け物と呼んで等しいものでした。あれは、もはや……この世にあるべきものじゃない」
何のことを言っているのかは分からないが、恐らくはモルフに感染した人間のことだと考えられた。
事情を知る三人からは、特に思う事もなかったのだが、榊原から出る次の言葉は予想とは違っていた。
「そして、私はそこで一人の研究員らしき男と出会いました。外国人のような風貌をしたその男は、その化け物のことを『戦龍』と呼んでいたのです。もはや、なんのことか分からなかった私にとっては今更ですが、これだけは断言できます。あれが解き放たれれば、日本だけでなく、世界がめちゃくちゃになると……」
「ちょ、ちょっと待て。何の話をしているんだ?」
いきなり、世界が滅ぶなどスケールのでかい話をされて、出水は戸惑った。
そもそも、モルフのことを言っているのかと思っていたのだが、そうではないように聞こえたのだ。
「すみません。その話は少し後に回します。それで、私たちは実験体になることを告げられたのです。死の危険を感じた皆は、当然逃げようとしましたよ。ですが、奴らはそうはさせず、注射のような針を銃のようなものから射出させて、皆がそれに刺さりました。そして、変化はすぐに起きたのです」
話を元に戻した榊原は、そうしてここまでの経緯を語っていく。
その状況で起きた出来事とは、概ね予想がつくことが出来た。
「私の仲間は、皆、何かに苦しむように悶えだしたのです。私は間一髪、当たらずに逃げ惑いながら、後ろの様子を見ていただけなのですが、あれは、先ほどまで私を襲っていた化け物と同じものでした」
「モルフウイルスに感染したのか……」
恐らく、その注射器のような物の中に、モルフのウイルスが入っていたのだろう。
実験体という響きから見ても、そうであると言わざるをえないことには納得できていた。
「それで、あんたはどうやって脱出したんだ?」
「そのまま入り口に戻っても無駄なのはわかっていました。ですので、近くにあった排気口からなんとか抜け出したという次第です」
嘘は言っていないのだろう。事実、彼のスーツには、錆びのような茶色い異物がべっとりとついていた。
だが、ここまで聞いていて、奇妙な違和感を感じていた。
それは、先ほど聞いた『戦龍』と呼ばれるものだ。
そのことを聞こうとして、出水は問いただそうとしたが、
「榊原、その地下施設ってのは、どこにある?」
神田が、割って入るように榊原へと尋ねた。
「えっ、ま、まさか行くと言うのですか!? だ、ダメです! あそこは危険すぎます。坊ちゃんが行ったとしても、それは……」
「何度も言わせるな。俺はもうお前らの知る神田慶次じゃない。今ここにいるのは、隠密機動特殊部隊の神田慶次だ」
「隠密……?」
あちゃーと言わんばかりに、出水は頭を悩ませるように俯いた。
格好いいことを言っているのかもしれないが、それをカミングアウトするのは違うだろうと、既に言ってしまったので無駄なのだが。
「ともかく、その地下施設はどこにあるんだ? 安心しろ、行く行かないにしても、場所は知る意味はある」
出水は気を取り直して、榊原にその場所を聞いた。
そして、榊原の返答は、出水達からしても予想外なものであった。
「――この、真下ですよ」
まさかの発言に、全員が動揺することとなった。
△ ▼△▼△▼△▼
一同は一旦、現在いる場所で待機することとなった。
装備の確認と、現状の報告をしなければいけない為、出水は通信機で弓親と連絡を取り合っていた。
もちろん、榊原から聞いたとされる情報は包み隠さず伝え、出水達の今後の動向についても、上からの指示を待つようにとのことであった。
今、目の前にいる榊原については、情状酌量の余地はないが、陸自の応援部隊を既に送り込んでいるとのことなので、地上の制圧のついでで回収するとのことだ。
それも、どれほど時間がかかるかは分かったものではないが、出水達にできることは少ない。
この地下通路の更に真下に敵のアジトがあるなど、とんでもないことなのだが、もはや何があっても信じられるだろう。
それほどに、ありえない現象を一日で見続けすぎていた。
疲労もそれなりで、今は体を休めることが、なにより気が楽であった。
「修二の奴、今頃どうしてるんだろうな」
一人呟き、別行動を取る同期メンバーのことを考えていた。
正直、修二がいれば、これまでのことももう少し上手く事が運んでいただろう。
それでも、いない者のことを考えていても仕方がない。
あの時、修二がいなかったからこそ、出水は限界ギリギリのところで、由井のことを思い出すことができたのだ。
それは、出水にとっても思い出すことができて良かったことであり、今も持っているネックレスは一生の形見そのものだ。
――もう二度と、忘れる事はないだろう。
それほどに、由井との思い出は大切で、出水が生きる理由なのだから。
決意を胸に秘めながら、ネックレスを内ポケットに仕舞いこみ、時間が過ぎるのを待つ。
そして、その時、通信用の携帯から着信が鳴り響いた。
皆が一斉にこちらを注目し、緊張感が漂う中、出水は携帯を耳に当てて電話の相手と応対した。
「こちら出水。弓親か?」
『――出水陽介君だね。私は陸上自衛隊陸将、風間という者だ。君が得た情報はこの状況をひっくり返す値千金なものだ。よく、やってくれたね』
電話の相手は名も知らぬ、会ったことの無い人物であった。だが、所属と地位を聞いて、出水は息を呑んで聞いていた。
「陸将?」
『おや、地位に関してはあまり詳しくは無い様子だね。だが、緊張しなくていい。君たちに指示を出す人間と、そう捉えて構わない』
「分かりました。これから、俺達はどうすればいいですか?」
『理解が早くて助かる。今現在、武装した陸自の応援部隊が地上を制圧している途中だ。君たちも知っていると思うが、モルフの軍勢があまりにも多くてね。かなり時間がかかることが予想されている。そこで、君達には別の任務を任せたいんだ』
「任務、ですか。なんでしょう?」
一拍の間が空いて、出水は次の任務について、風間へと尋ねる。
民間人の救助の継続か、地上のモルフ制圧の加勢か、少なくとも危険がある任務だろうと心の中で考えながら、風間は次の任務を言い渡した。
『地下実験施設があるとされる場所へと、その榊原という男から詳細を聞いて直ちに向かい、調査するんだ』
一時間後、次話掲載。




