Phase4 第四十五話 『飢えと渇き』
アメリカでのモルフ発生から三日目の夕方に差し掛かる時間帯、あまりにも疲労が蓄積していたレイラと清水は丸一日という長い時間、眠っていた。
特にレイラはオーロラ達のことも気にかけていたこともあり、ほとんど寝れていなかったこともあったのだろう。
目が覚めたのは清水と同じ時間帯だった。
「――ん」
長時間の睡眠は疲労を無くすことに成功したが、健康上には良くはない。
軽い頭痛が少しある程度だが、痛みが感じられていた。
「状況は? イライザから何か反応はあったか?」
目を覚ましたレイラはベッドの上で三角座りをしていたオーロラに状況を尋ねた。
彼女は疲労こそなさそうには見えるが、体調は良くなさそうにか細い声でこう答える。
「何も……私達も交代で寝ていたけど……お腹が空きすぎて……ちょっと目眩がするぐらい……」
「……そうか」
休める場としては十分だったのだが、レイラ達にはもう一つの課題があった。
それは食糧難という現状だ。丸三日近くも固形物らしい物は何一つ摂取しておらず、水だけで生き延びてきたのだ。
当然、飢えは痛みとは別で体へと負担を掛けさせることとなり、元気は出ない。
「この状況がいつまで続くかは分からないが……俺もそろそろキツい。イライザが何かしら考えているとは言ったが、それは本当かどうか……だな」
「信用は出来ないが、奴も私達を飢え死にさせるとは考えずらい。話は変わるが、私がいない間にロバートを監視してくれて感謝するよ」
「気にするな。とはいえ、あいつも何もする気がなかったのだろうな。ただ怯えて隅っこにずっといたよ。誰とも会話もせずにな」
「……そうか」
レイラ達が眠っている間、ロバートを見張る役目を引き受けてくれたルークに感謝を伝えたレイラは、ロバートの方をふと見た。
彼も飢えに苦しんでいたのか、レイラ達に手出しする余裕はなかったのだろう。
結果オーライではあるが、レイラ達も同じ状況には変わりない。
一刻も早く、食べ物を摂取しないと飢え死にする者も現れるかもしれない最悪の状況だ。
「次のゲームは何やと思う、レイラ?」
「ん、それは私にも分からないが……体を休ませるようにさせたということは、恐らく最初のゲームとは違う形式のものになるんじゃないかとは考えている」
「……そっか」
「今までのゲームより厳しいものになる可能性はかなり高いとは踏んでいるがな。それはイライザ次第というところだろう」
次のゲームが気になっていた清水は、確実とは言えずとも推測を聞きたがっていた。
レイラも清水も、オーロラ達と同じ人間だ。完璧超人でもなければ、ただの軍人でしかない。
全員で生き残る為にも、情報は少しでも欲しいと考えていたのだった。
そして、彼らが話し込んでいたその時、レイラと清水が目を覚ましたのを見計らったのだろうか。
天井のスピーカーから声が聞こえた。
『おはよう諸君。よく眠れたかな? 待ち侘びただろうが、次のゲームの準備ができたぜ』
「――お前の声を聞くと、無性に苛立ちが隠せなくなるな」
『おいおい、久しぶりに話したところで辛辣だな。と、まあ前置きは無しにしてさっさと始めようぜ。――お前らが入ってきたそこの扉を開ければ、次のゲームのことがよく分かる。まずはその部屋から出な』
部屋から出るように促すイライザに、レイラは全員の顔を見渡して頷いた。
この部屋への入り口の扉へと向かうということは、第三のゲームをクリアした際にいた部屋に戻るということだ。
何があるかは分からないが、とりあえず清水とレイラが前に立って進むという形で彼らは扉の前に立つ。
「――奴の言う通りに全部を運ばせるつもりはない。もしも隙があれば、脱出の糸口は探るつもりだ。そのつもりで諦めないでくれ」
「――――」
レイラのその言葉に、リディア以外の全員がレイラの顔を見て、目が変わる。
このままゲームを続けていても、イライザの言う通りに事が運ぶとは全員が考えていない。
だからこそ、レイラと清水が生き残りのメンバーを助けるための鍵になることは誰もが理解している。
そして、彼らは部屋から出た。
「これは……」
部屋から出た瞬間に、鼻から吸い込む芳醇な匂いが脳へと染み込ませた。
視界にそれが映るよりも先に、そこに何があるかは分かってしまった。
大きな丸い円卓のテーブル、そこには九人分の椅子が並べられており、そのテーブルの上には今、レイラ達が一番に欲しているもの――ありとあらゆる種類の食べ物があったのだ。
「――ぁ」
「待て」
言葉よりも先に食欲という欲望を止められない者もいた。
空腹という苦しさから解放される為に、足が勝手に動き出してしまったのだ。
しかし、レイラがそれをさせなかった。
「――どういうつもりだ?」
『言っただろ? ちゃんと食糧面については考えてあるってな。ある意味ボーナスゲームみたいなもんだぜ、これは』
「……お前は次のゲームと言った。これがゲームだとするならば、単に食糧を分け与えるものとは考えていない」
『鋭いなぁ。でもその慎重さは正解だ。当然ながら、これはゲームだ』
単に食べるという行為だけで済むなら、簡単すぎる問題だ。
しかし、イライザが次のゲームと言った以上、何かしらのことを仕掛けてきているのはレイラも察していた。
そして、彼は言った。悪辣とも言うべき、最悪のゲームを――。
『最後のゲームは戦闘形式になる。が、人数が奇数だとちょっと困りもんでなぁ。だからこのゲームで一人死んでもらう必要が出たんだ。そこでこれだ、今からお前達にはそのテーブルの椅子をどれか選択して座ってもらう。座った前の食べ物以外には一切、手を出すことも禁止だ。それを食べて、生き延びたやつがゲームクリアということだな』
「は?」
『もしも他のテーブルの食べ物に手をつけたやつがいれば、その時点でそいつが敗者決定だ。手段は言わないが、強制的に殺すことにする』
戸惑う一同に、イライザはゲーム説明を止めない。
『どれか一つに、猛毒が仕込まれているということだ。当然、口にしたやつは確実に死ぬ。匂いを嗅いでも無駄だぜ? その毒は無味無臭だからな』
「……ふざけるな」
『あとゲームクリアするまでは次のゲームには進まない。必ず全員が席について一口以上は食べること。そうしなければ全員飢え死にだな』
「ふざけるなっ!!」
ゲーム説明を止めないイライザに、レイラが声を上げて抗議した。
こんなものがゲームだと、そんな暴挙が許されてはならないと、彼女は憤怒に駆られる。
当たり前だろう。彼女は誰も死なせない為に今まで動いてきたのだ。それを、確実に一人は死ぬというイライザのふざけたゲームに付き合っていられる道理はない。
「お前の勝手で……これ以上死人を出させてたまるか……」
『そうかよ、別に俺は構わねえぜ? このままそこで飢え死にするのも一興だしなぁ。まっ、お前が何と言おうと他の奴らはどうか知らねえけどな』
「――っ」
イライザの言葉通り、周りの様子は違っていた。
目の前にある美味しそうな料理を目の当たりにして、目を離すことが出来ないメンバーがほとんどだったのだ。
抑えきれていたのは、これがゲームであること。そして、このゲームがイライザの言う通りであるならば、九人に八人は助かるということ。それはつまり――。
『助かる可能性があるなら、一か八かでやろうという考えがほとんどらしい。残念だったなレイラ。お前にとっては皮肉な、お前自身がマイノリティな状況になってるぜ』
「貴様……」
『何にしても、俺から言えることはそれ以外にない。最後のゲームで待ってるよ。それではごゆっくり――』
無責任か言い回しをして、イライザからの声はそれを最後にして聞こえなくなる。
選択権だけを委ねられた一同は、誰も何も話さなかった。
「クソッ……」
最初から最後まで、イライザという最低最悪の男に振り回され続けて、レイラの怒りはとっくの昔に限界を迎えていた。
握り締める手からは血が流れ落ちていたのだが、それも奴への怒り故のものだ。
「――俺は座るぞ」
「お、おい、ルーク?」
不意に先手を切ったのはルークだった。
一度座れば、もう他の座席に座ることが出来ない。それをわかっていながら、彼は迷いなく円卓のテーブルを回るように歩きながら、席についた。
「どうせ何もしなければ俺達は死んでしまうんだ。俺は覚悟を決める。――お前らだって同じだろ?」
「――――」
「誰が死ぬことになっても、自分が選んだ結果だ。……だから、恨みっこなしだな」
レイラへと諭すように言っているような、そのような話し口で言ったルークはその後、テーブルの上に置かれたナイフとフォークを手に取った。
「待て……やめろっ!」
「待たねえよ」
レイラの制止を振り切って、ルークは目の前に置かれた料理を口に入れた。
もしもハズレを引いていれば、彼はそこで死ぬ。
しかし、彼は一口食べると、フォークをテーブルに置いて、
「俺はセーフだったようだな。他も早くした方がいいぜ。残り物にハズレがあったらそれはそれで後悔するだろ?」
結果的にルークは当たりを引いて、安全に食糧を得ることができた。
これで残る座席は八つ。早い者勝ちと言われたことで、焦る者達は早々に現れてしまう。
「お、俺も……っ!」
「――っ」
飛び出すようにして、イアンとベイカーが前へと乗り出す。
抗えない空腹感を――それもルークが食べているところを見て、我慢が出来なくなってしまった者達だ。
レイラは彼らを止めることが出来なかった。
「う、美味い……やっと……食べられたよ……」
「毒はない……良かった。俺は死んでない……」
続けて料理を口に運んだ二人も、料理に毒は入っておらず、死を免れた。
これで残る座席は五つ。選べる選択肢がある以上、残された者達は毒が入った料理を選ぶ可能性はどんどんと上がってきている。
「ど、どうするの? 清水……?」
オーロラはこのカオスな状況に対して、委ねるようにして清水へと問いかける。
清水もレイラと同じで、その場から動くことができない。
動いたとして、どうしようと言うのか。必ず一人は死ぬこの最悪のゲームで、誰かが死ぬかもしれないのに選ぶなどとできるわけもない。
何もかもがあのイライザという男の手のひらの上だった。
あの男の勝手な都合で、人数が奇数で余ったからなどという適当な理由で一人を死なせるなど、ふざけているにも程がある。
「――レイラ」
「――――」
目配せする清水だったが、レイラは何も答えない。唇を噛み、彼女の口元には血が顎へと流れ落ちている。
この最悪な状況で、起死回生の策すら提示できない自分に怒りを感じているのだろう。
そして、なおも周りは違っていた。
「レイラさん、清水さん。……僕も行きますね」
「ヨシュア……」
「ルークさんの言う通り、これはもう、覚悟を決めるべきなんだと思います。ここまで、僕達を守ろうとしてくれてありがとうございました。――だから、行かせて下さい」
ここまでヨシュア達を死なせないように立ち回った二人へと感謝を述べて、彼も円卓のテーブルへと歩き出す。
当然ながら、レイラと清水はそれを止めない。止めることなどできなかった。
なぜなら、どうあってもレイラ達もこのゲームには参加せざるを得なくなってしまっているのだ。
ルークが先に席についた時点で、ゲームスタートの合図は切られてしまっている。
ならばなぜ、レイラは動かないのか。それは、横にいた清水が痛いほど理解していた。
自分が選んだ席がもしも毒のない料理だったならば――、それは後に座る者達に災いが降りかかることになる。
選択権も無しに、最後の席が毒のある料理だったならば――、否応なしに、席に座ることもできないその者は死がくることを理解しながら泣き叫ぶことになる。
そんな瞬間は見れないのだ。
ならば、レイラに出来ることは一つ。不本意であり、強制的でもある、が、それしかない。
せめて、席を選ぶという選択権を委ねることだけだった。
そして、ヨシュアも料理を口にして、彼も毒のある料理に当たることはなかった。
これで残る席は五つ。およそ五分の一まで絞られたことで、清水達の死亡率は格段に上がることとなった。
オーロラは清水の動きを見ていて動かない。
リディアは今も虚ろとしていて、そもそもゲーム事態に目を向けられていない。
レイラも、他の者が先に席に座ることを委ねている様子だ。
そして清水も同様、何も言わず、動くこともしなかった。
どうすればいいのか、それがわからない。
何をどうしたって、誰か一人が死ぬことは確実だ。
後にしても先にしても、死ぬかどうかは自身が選んだ座席で全てが決まる。
せめてどれが毒の入った料理なのかさえ分かれば、話は変わるのだが、それも分からない。
そして、
「――っ」
残りの座席が少なくなったことに我慢が出来なくなったのか、ロバートが走り出し、座席に座った。
これで残されたのはレイラと清水、オーロラとリディアのみになる。
リディアは誰かの補助がないと席に座ることも難しい状態だ。
最悪は、オーロラになんとかしてもらうしかないと、そう考えていた矢先だった。
「――ぅ」
呻くような声が聞こえた。
その声の主はロバートだった。
彼は目の前の料理を一口食べると、そこで顔色が変わった。
「が……っ!?」
「ロバート!」
首元を両手で押さえて、突如として苦しみ出すロバート。
その理由は誰が見たって明白そのものだった。
――毒が入った料理。彼はそのハズレを引いてしまったのだ。
急いで駆け寄るレイラ。しかし、たった一口だけしか口にしていないにも関わらず、ロバートの苦しみ方は異常そのものだった。
気道すら確保できていないのか、ロバートは席から立ち上がり、地面に転がってのたうち回る。
「――――っ!!」
「おい、しっかりしろ!!」
急いでレイラが介抱しようとするが、何も出来ない。
目は充血し、体は痙攣している。レイラの声も届いていない。
毒とは言ったが、あまりにも強力すぎるものだった。
今から吐き出したとしても、毒物はロバートの体を蝕み続けていくだけで、治療の余地さえも残さない。
「……ダメだ」
数十秒、ロバートは苦しみ続けて、彼はそのまま息絶える。
結果的にレイラ達は生き残ることが確定したが、後味があまりにも悪すぎた。
それに、問題点はそこだけではない。
「……どうするの?」
オーロラからの問いかけに、レイラと清水は黙っていた。
ロバートが死んだことで彼らはリスク無しで食べ物を得ることができる。しかし、この状況で席に座れるほど、彼らは達観できない。
「食欲……ないわ」
「――――」
腹が空いていても、死人を目の前にして飯を食うなど、そんな心持ちをすることができない。
レイラと清水が生き残りを救うためのキーマンなのだが、その二人がこうなってしまっては、最悪の場合は今後のゲームに支障が出かねない。
そして、数分が経ったその時だった。
「清水、食べるぞ」
「――あ?」
「嫌でも腹に何か詰め込むしかない。あの男を……イライザを私は必ず許さない。そして……私自身もな」
この状況を作ったイライザに対して、何も出来なかった自分自身に戒めを残す形となりながらも、それでも前へと進むことに決めたレイラは、食べることを選んだ。
消極的な清水を動かすことができるのはレイラしかいない。
「俺は……」
「何も食べなければ、今生き残っている他の皆が危なくなる。そう考えれば話は変わるだろ?」
「――――」
「私からお前に言えるのはこれだけだ。オーロラも、リディアを頼む」
「……うん」
レイラはその言葉を最後にして、残る空席の一つに座る。
オーロラもレイラの言う通りにして、リディアを空いた席に座らせて、その隣の空席に座った。
「――――」
清水はまだ座らなかった。
第四のゲーム、飢えと渇きに苦しんでいた直後にやらされた一人が必ず死ぬという最悪のゲーム。考えていたことはレイラと同じで、自分の無力さに腹が立つことも覚えていた。
しかし、彼は心の奥底で感じていたことがあった。
胸糞さえ悪くなるそれを口には出そうとはしない。
だが、彼が座ろうとしなかったのは、その感覚に気づいていたからだ。
「――クソ」
一言、そう言って、彼も最後の空席に座る。
彼が最後に感じていた感覚――それは、安心してしまったことだ。
ロバートが死に、自分が死ぬことがなくなったという安心感。無意識ではあったのだが、確かにそれを感じてしまっていた。
つくづくこのゲームは、人の嫌な部分を隆起させるための最悪な舞台装置とも言えた。
人間の深層心理を利用しようとするイライザには、清水も憎悪を抱きたくなるほどに悪辣だ。
しかしそれは言い訳に過ぎない。なぜなら清水は本当にそう感じてしまったからだ。
最低の自分を――まるで過去の自分が蘇ったかのような、反吐が出る思いだ。
そんな思いをしながらも、清水は黙って黙って、黙り続けて食べ物を口に運んだ。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
全員が目の前の料理を食べ続けて、食べ終わってから数十分が経過した頃合いだった。
身体の疲労と空腹感を満たした一同は、一番初めに出会った頃の焦燥感が薄れてきていた。
そうして彼らはいつの間にか眠りにつく。
自然に、ただ自然に、眠りにつくなんて考えてもいなかった筈なのに、彼らは何も思うこともなく寝てしまった。
彼らは気づいていなかった。
レイラ達が食べた料理の中に、遅効性の睡眠薬が盛られていたという事実に――。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
『おーい、起きろーお前らー』
「――ん」
声が聞こえて、清水は目を覚ます。
周りを見渡すと、他の皆も同時に目を覚ましていた。
清水達が今いる場所は、先程の料理があった部屋ではなかった。
眠っている間に運ばれていたのか、見知らぬ場所だった。地面はコンクリートだが、そこはかなり広い。
見た感じ、そこは中世の闘技場のような場所だった。
無人の観客席が三百六十度、全体を高い壁の上に設けられており、その壁の内側に清水達がいるような形だった。
そして、気づいたことはそれだけじゃない。
今、清水達を取り巻く状況、それは――。
『それじゃあ最後のゲームといこうか。最後は二連戦のサバイバルゲームだ。生き残った者はここから出られる。はじめにも言ったが、それは約束してやるぜ。……そして一回戦目の戦いは、お前達にある枷を背負って戦ってもらう。もう気づいているよな?』
イライザの声が聞こえて、その問いかけに一同は息を呑んだ。
もう、気づいている。
相手が何なのかは分からない。しかし、イライザが言う枷とは何なのか。それは、第四のゲームでイライザが言っていた奇数の人数だと困るという意味合いに繋がっていた。
清水達は二人一組になるよう、それぞれの片足を手錠のような拘束具で繋がれており、一心同体のような形でその場にいたということだ。
『くく、じゃあ楽しんでもらうとするか。最後は盛大に血をぶち撒けて死ぬところを見せてくれよ? 諸君』
そう言って、高みの見物を決め込むイライザの悪辣な声が聞こえた。
Phase4クライマックスに入ります。とはいっても、暫定であと四話は続くかと。




