6 お酒は適正年齢から
やっと書けた……
※私はお酒の類にはあまり詳しく無いので、資料から参考にして書いております。おかしかったり、表現が違かったりした場合はごめんなさいm(_ _)m
「…………(あれ? なんで俺はお酒を飲まされてるんだっけ?)」
「「アハハハハッ(ウフフフフッ)」」
目の前でキリカの父母様が笑っていらっしゃる。
「ちょっとお父様、お母様飲み過ぎです!」
…………何だろう……この状況………………
「だってな〜これ程酒に強い男だとは思わなくてなぁ〜w」
「しかも礼儀正しいところもプラスポイントですもの〜」
と、酔っているのか、顔が赤くなっているキリカ父ことナザルさんと笑っているキリカ母ことカレアさん。その2人の飲酒をそろそろ止めさせようとしているキリカ。この状況になったのは1時間も遡る。
―1時間前―
最初は空気が地味に重かった。
まずはじめに口を開いたのは、この空間を制しているカレアさんだった。
「ではまずはじめに訊きます。魔剣:メラン=サナトス。貴方はなぜ、その姿をしているのですか?」
そう質問してくる。それに俺はある程度誤魔化しながら説明する。
「実は自分でもよく分かりません。最近自我を持ち始めたので適当に暇つぶしをしていたらこの姿になっていました」
うん、ちょっと順番を変えたけど間違ったことは言っていない。
「そう、分からないのね……ではなぜケイト=オリサカと名乗ったのですか?」
ふむ……これは答えにくい……どう誤魔化そう…いっそ全部吐くか?イヤ、止めた方がいいか。
「ふと思いついたからです。一応昔の記憶もあって東の方の名前が個人的に響きが好きというのもあります」
これなら嘘は言っていない。実際なんて名乗ろうか考えていたし。うん。
「昔の記憶……所有者がいた頃かもしれないわね……」
俺の答えを聞いたカレアさんは少し考え始めた。が、すぐに力が抜けたようにオーラが収まった。その瞬間、場の空気が軽くなり、カレアさんから最後の質問が来た。
「あーもうやめよヤメ〜。じゃあこれが最後の質問ね。貴方はこれからどうするの?」
え、もうやめるの……俺なんか悩まさせた?
「え、えっと…取り敢えず現在から過去までの情報を知りたいと思っています。行動はそのあと考えます」
最後はあっけなかった……
すると、ナザルさんが口を開く。
「さて、カレアの質問が終わったことだし、食事を始めるか‼︎ そう言えばケイト? は16だったよな?」
「え、あ、はい。16です…が?」
なぜ俺の名前の後ろに疑問符が……イヤ、気の所為だろう……気の所為……デアッテホシイ…………
「そうか、カイトは16だな‼︎ なら酒が飲めるな!」
そう言いながらナザルさんが俺のグラスにお酒を注ぐ。
成る程、この世界は16から酒が飲めるのか。と言うことは15くらいから成人かな?
「あ、有難うございます。あとカイトでは無くてケイトです。」
「あ、お父様‼︎ それは! ……ってもう遅いか……」
キリカが何か言おうとしていたが、俺はそのまま飲み干してしまった。
少し喉がピリピリして刺激があるが美味い。そして味はそんなに濃くなくスッと喉に流れていく……ってこれは日本酒の夢幻(吟醸原酒)みたいだ。あ、決して飲んだ事があるわけじゃないよ?本当だよ?バイト先の店長が言ってただけだよ?だって俺、未成年だもん。
「おお、いい飲みっぷりだな‼︎」
「あらあら〜東のお酒気に入ったようね。あ、ナザル、私も欲しいのだけれど良いかしら?」
そして、カレアさんも夢幻(仮)を飲み始める。
どうやらこの家族の中でいちばんの苦労人はキリカだった。
「えっと本当に申し訳ありませんケイト様……」
「いえ、大丈夫ですよ。それに、とても羨ましい両親だと思います」
両親…かぁ……特にいい思い出がないな〜〜そう言えばあの2人が死んで何年経ったんだっけ?まぁいっか。どうでもいいしあんな親なんて…………
「ハッハッハッハ〜ケイタも飲め飲め〜。ハッハッハッハ」
俺のグラスにお酒がまた注がれる。ケイタじゃなくてケイトなんだけどなぁ……
そして現在に至るというわけだ。
因みになんだが、今、テーブルの上には空の夢幻(仮)が20本置いてある。そのうちの16本は俺が飲んだ。アルコール度数18%をこんなに飲んでしまった……コレもう余裕で致死量超えている気がする……けど全然吐き気も眠気も無い。むしろ新しいスキルを得ただけだった。
新しいスキルは〈毒変換〉だった。コレを得てから妙に気分がいい……効果は少し予想できているが……
文章中におかしな点が御座いましたら気軽にお申し付け下さい。
(そろそろキャラクターの絵でも描こうかな?)