表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/29

【第24閑】 続・私説TS論 朝おん編「TS娘の為の36の嬉し恥ずかし赤裸々な性的境遇」 

待っていた方がいるかは分かりませんが、私説TS論の4話目(番外編)です。

 皆さんは『ジョルジュ・ポルティの36の劇的(dramatic) 境遇(situation)』、或いは『36の喜悲劇的局面』というものをご存知だろうか?


 ドラマ脚本シナリオの勉強をしたことがあれば、これを知っている人も多いかも知れない。

 この『36の劇的境遇』はシナリオ作法の書籍に、ほぼ必ず載っている(と思われる)物語ドラマの構成要素を集めた法則であり、そのシチュエーションを36個に細分化――例・3 復讐(復讐に追われる罪禍)/4 近親間の復讐/5 逃走(追跡)などに……分類整理したのが、この『ジョルジュ・ポルティの36の劇的(dramatic) 境遇(situation)』なのである。


 もう少し詳しく説明すると――物語ドラマというものは全て、36個あるうちの、その中の幾つかのシチュエーションの組み合わせで以て、物語ドラマは構成されているのだという演劇論なのですね。

 もっともこの法則自体作られたのが半世紀以上(日本では戦前)も前のことであり、しかもあくまで演劇を主眼に置いたと思われる分類法なので、この36個の分類が果たして現代的なのかどうかはいささか疑わしい限りなのですが……なお本項はこれ以上の説明は割愛するが、創作する上で作劇の参考になる(かも知れない)ので、これに興味がある方はググってみたら宜しいかと。



 ……ってことで今回は、その『ジョルジュ・ポルティの36の劇的(dramatic) 境遇(situation)』にあやかって、個人的に「TSモノであったらいいな」と思うTSのお約束的シチュを、あくまで偏見と独断で36個にまとめてみました。

 まとめてみた……などと言いましたが、実はこれ今回のエッセイの為に書いたものではありません。

 筆者がかつてTS小説を書く決意をするに当たって(実際に書いたのは、今年になってからだったりしますが)、「TSの理想」に対する自身の考えを整理するべく、思いつく限りの王道的お約束シチュを列挙したものなのである……今からちょうど三年前に(笑)


 でこの「TS娘の劇的境遇36分類」は書いたはいいものの、執筆中小説の後ろの方に放置されて半ば忘れたままの状態で、公の場で発表する機会を逸していたのですが……折角書いたのに未発表にしておくのは勿体ないと思いまして、今回ようやく発表することになったという次第。

 とは言え書いたのがもう三年も前のこと。それからちょっとだけ個人的なTS観が変化しましたので(考えの方向性はまったく変わっていませんが)、当時のものを手直しアップグレードした上で最新版をお送りします。

 因みにこれは、現代日本を舞台とした「朝おん」モノを想定して書かれたものです。なので異世界転生転移における条件とはまた別件となっていますので、悪しからず。


 ではどうぞ、ご覧あれ……。


 

 ♀『TS娘の36の赤裸々な性的境遇セクシャルシチュエーション』♂


01『衝撃と喪失』――女体化(しかも美少女である事が絶対条件)にショック(ムスコが無い!)を受ける。その後、女体化した自身の身体をドキドキしながら確認(揉んだり、軽く弄ってみたり)。


02『事実確認と裸体と生理現象』――自身の裸を見てドキドキ(恥ずかしくて直視出来ない!)。お風呂でドキドキ。身体をどうやって洗えばいいの? トイレでアセアセアワアワモジモジ(そしてお漏らし)。


03『嬉し恥ずかしのお着換え』――女性の服の着替えでドキドキ(初めての嬉し恥ずかしの下着着用)。パンツの食い込みや、スカートがスースーして気になったり、パンチラを気にしたりしなかったり。


04『身体の違和感』――女体化してしまった事で、小柄になってしまった身長や目線の変化や、非力っぷりに戸惑う。或いは巨乳の場合、バランスに苦労したり、肩が凝ったりする。食べ物の好みが変わる(スイーツうまうまー)。


05『無防備なスキンシップと嫉妬』――見た目が可愛いのに無自覚過ぎて、男だった時のクセで無防備な態度で男たちにフレンドリーに接する。その結果、男にモテることになる。ついでに女性の嫉妬を買う。


06『出血大サービス(笑)』――逆ラッキースケベ(男子に痴態を晒すサービス)を演じてしまったり、大股開きしたりと無自覚にサービスしてしまう。


07『秘密の共有者』――主人公の正体を知っている人物(男女どちらでも)に玩具にされる。着せ替え人形だったり、おちょくられるだけだったり、セクハラだったり。或いは胸が大きくて肩が凝ると言って、貧乳女子の反感を買う。


08『恥辱』――無理やりネグリジェなどのえっちぃ寝間着を着せられてしまう。しかも最初は抵抗があったのに、いつの間にか順応していく。


09『はじめてのお化粧』――女子にお化粧をされてしまいドキドキ。鏡に映るメイクアップされた自身の顔を見てドキドキしたり、うっとりしたり。


10『髪は女の子の命』――髪の毛を伸ばすよう強要されたり、切ることを禁じられる。


11『性の目覚めと欲望への一手』――思わず夢中で一人エッチをしてしまったり、或いは没頭して一晩中してしまい寝不足になる。


12『運命の再会』――男時代の男友達と再会。相手は最初、TS娘の正体に気が付かない。


13『正体がバレる』――男時代の知人や、TSしてからの友人らにバレてしまい、拒絶されたり受け入れられたり。その結果、イジメに発展することも。


14『水着イベント』――際どい水着姿を男子に披露してハラハラドキドキ。


15『性的嫌悪と恐怖』――男子にセクハラされてしまったり(鳥肌)、男の悪党たちに襲われて貞操の危機。或いはサイコレズに性的に襲われて貞操の危機。


16『禁断の女の子の世界』――更衣室で着替えたり、女子にセクハラされてしまったり(キャッキャッウフフ)、女子たちのマスコットポジにおさまったり。


17『残酷な真実と憂鬱な日々』――初潮イベント(がーん!)が発生。しかも重い。毎月、生理でイライラ。


18『裸の付き合いと女子会』――女子同士でお風呂でドキドキ(揉まれたり、揉んでみたり)。ガールズトーク&女子会&パジャマパーティー。


19『視姦』――男子たちの存在や目線に過敏になったり、恐怖や不快感を抱く。


20『発情』――知人男性をオカズに一人エッチをしてしまう。


21『初体験』――不本意なカタチで処女喪失してしまう。或いは強姦される。


22『百合の萌芽』――美少女に友情以上の好意を持たれて、ドキッとする。


23『元・同性からの求愛』――イケメンな男友達に一方的に好意を持たれて、ドキッとする。


24『姫』――男子に女の子扱いされてしまったり、イケメンにお姫様だっこされてしまう。


25『可愛ゆすぎる男装』――逆男装したにも関わらず、男子らしさが無いと言われてしまい落ち込む。ボーイッシュで可愛いとか、或いは知らない人に男子のくせに女の子っぽいとか言われる。


26『女の武器』――不本意ながら女の色気を武器にしてしまい、その後激しく自己嫌悪に陥る。


27『順応』――面倒くさいと思いつつも、女子としての身嗜みが習慣化していく。


28『女子力』――その気も無かったのに、ウッカリ女子力を磨いてしまう(或いは元からその素養が高い)。


29『揺らぐアイデンティティー』――乙女心が発動して戸惑ったり(感情的になって、感情をコントロール出来なくなってしまう)、乙女心と男子心の間で揺れ動いて激しく動揺する。この心境の変化は受け入れ難い事実。


30『恋愛と葛藤』――親しい男友達が他の女子と仲良くしているのを目撃して、無自覚に嫉妬。情緒不安定になっていく。


31『見た目正統なラブコメ』――イケメン若しくはショタ美少年を押し倒されてしまったり、逆に押し倒してしまったり。


32『ドキドキ百合展開』――辛抱堪らんと美少女を押し倒してしまったり、逆に押し倒されてしまったり。


33『女子化』――女子らしい仕草を無自覚にしてしまったり、思考・口調を含めいつの間にか女子っぷりが板についている。またそれを指摘されて落ち込んだり、開き直ったり。


34『無防備過ぎた結果』――気絶させられたり泥酔をしてしまい、男にお持ち帰りされて貞操の危機。


35『ビッチ化』――それはそれとしてと開き直り、快楽に対して忠実になって男とのエッチに抵抗がなくなる。或いはバイになる。


36『諦観と覚悟完了』――女体化したが最後。最終的には本人が望もうが元には戻れない。身も心も女になり、男子とくっ付いて新しい「人性」を生きるか、百合に突っ走るかの二択のみ(或いはバイもアリ)。



 ……以上です。如何だったでしょうか?

 ですがこれは、あくまで個人的なTS理想論に基づくチョイスに過ぎませんし、一つの作品で全盛りを期待するものでもありません。せいぜい10個程度あれば良い方なのではないかと。

 そもそもこの36個の分類は重複しているような箇所も多々あったり、無理矢理された分類もあるなど、筆者の力不足故に完全とは程遠いものとなっています(汗)


 あと例えここに挙げた構成要素が少なかったとしても、TS娘が魅力的であったり、話が面白ければそれはそれでアリかと思います。

 そもそも拙作のTS小説「三番目の淫魔姫」からして――例え条件の異なる異世界転生モノだとは言え、自分で書いたこの『赤裸々な性的局面セクシャルシチュエーション』の理想的王道展開に反するような、外道な内容になっていますし(笑)


 これを読んでいるTS愛好家を自認する皆さんも、自分なりの拘りの『36の赤裸々な性的局面セクシャルシチュエーション』をリストアップしてみてはどうでしょう?

 或いは他のマイノリージャンルの、例えば『百合』で――『百合ジャンルの36の喜悲劇的恋愛局面ときめきシチュエーション』とか書いたら面白いかも知れませんよ。



 最後に――この「私説TS論」はあと一回分(話数は未定)書きたいネタがあるのですが……TS転生モノがメインになりそうなのですよね。

 で今現在、筆者はそのジャンルを書いており、それにはTS転生モノについて自分なりに思うところを書いている最中なので、しばらくの間「私説TS論~TS転生編~(仮)」は書けそうにありません(汗)



 追記――おおっ、しまった!!

『歪なコンプレックス』――他の女性の巨乳を見て、何故か敗北感(貧乳)に打ちひしがれる……という大事な項目が抜けていました(汗)

今回は埋もれたネタを再利用しただけの手抜き回なので、実質二日間で書きあげました(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ