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【第23閑】 来年の春、ヒナちゃん(小学三年生)は9歳になるんだって! 後編

 今年の方に話を戻そう――単なるシリーズ通算としての数字の節目(と平成最終作という一区切り)に過ぎない「仮面ライダージオウ」の方は兎も角……「HUGっと!プリキュア」の場合、これは要するに『数え年』で以て『シリーズ15周年目作』を謳っている訳ですね。

 『数え年』とは――誕生した時に一歳として……その生まれが例え1月1日や12月31日であろうと、いつ生まれても全員一律に一歳であり、新年を迎えたら同時に一歳加算されるという、かなり大雑把でアバウトなシステムのことである……なんてことは、これまた改まって説明するまでもない常識的な話なのですが(汗)


 このように『満年齢の周年記念(アニバーサリー)』と『数え年によるカウント』はまるで違う訳で、「こんなフライングって許されるの? これって詐欺だよな!?」と言ってしまったらそれまでな話なのですが……とは言え少なくともプリキュアシリーズの場合、後者で以て記念したくなる気持ちも分かるんですよね。



 テレビ番組としてプリキュアシリーズは、非常に稀有なシリーズだ――毎年2月に始まって、一年間50回弱を放送して1月で終了する、というサイクルを毎年繰り返している。

 しかも一度も休むことなく、昭和ライダーシリーズみたいに半年で速攻で打ち切られたりすることもなく、一年経って1クールだけ延長したりみたいな例外もなく、きっちり一年間の放送を15年間もやっているのである……その上、初期の例外を除くと毎年、設定・内容・キャラを一新して新作をやっているのだ。

 国内どころか世界中を見渡してみても、テレビ番組においてこんな稀有なシリーズなど、プリキュアシリーズかNHKの大河ドラマくらいなものであろう……。


 なお仮面ライダーシリーズに並ぶもう一方の東映特撮ヒーローの雄、スーパー戦隊シリーズもプリキュアシリーズと同じサイクルで30年以上繰り返しているが……。

 こちらの場合、当初は最初の2作を含めないだとか、公式に含めても放送期間の諸問題(「秘密戦隊ゴレンジャー」は2年間、続く「ジャッカー電撃隊」九ヵ月間で、その後は「バトルフィーバーJ」まで1年間ブランクが発生する)がある為、今回話題にしている『周年記念(アニバーサリー)』や『〇作品目』に関する説明をする上で、非常にややこしいのでこちらの方は割愛するが……近年では『シリーズ〇作品目記念』として祝うのが慣例となっている。


 さらに平成ライダーシリーズの場合、9作目「仮面ライダーキバ」までは、プリキュアシリーズやスーパー戦隊シリーズと同様、同じ時期で一年間放送のサイクルを繰り返していましたが、次作の「仮面ライダーディケイド」を計画的に短期で終わらせて、大人の事情で秋スタートに変更された為、こちらは除外。


 因みにかつては、約13年間続いた「東映不思議コメディシリーズ」や、約16年間続いた「メタルヒーローシリーズ」なども存在したが、これらも今のプリキュアシリーズほどしっかりした放送サイクルではなかった……。



 プリキュアシリーズに話を戻す――年始から開始して、毎年一年間きっちり放送し続けているこのシリーズ。

 こんな整然とした形式であるが故に、正しい『〇周年記念(アニバーサリー)』の法則を無視してでも、『数え年によるカウント』で以て『〇作品目』という区切りで(これは『10周年記念』とした「仮面ライダーディケイド」でも同様のことが言えるが)、今年の「HUGっと!プリキュア」のように『今年で15作品目=15周年記念』として盛大に祝いたくなってしまうのが人情、人として自然な気持ちというものであろう。


 いや寧ろこういった形式で続いているシリーズで、「ハピネスチャージプリキュア!」の時のように正しい『周年記念(アニバーサリー)』で以て、10周年記念(アニバーサリー)と喧伝したことの方が例外的だったとさえ言えるかも知れない……。



 まとめに入ろう――「周年記念(アニバーサリー)の数え方が分からない」なんて疑問を持つ人が後を絶たないのは、『10周年記念』とした「仮面ライダーディケイド」や、『10周年記念(アニバーサリー)』と正しく喧伝した「ハピネスチャージプリキュア!」などが、事態をややこしくさせている原因なのではないかと筆者は疑念を抱いている。

 或いは今年の「仮面ライダージオウ」が原因となって、さらにややこしくさせるかも?


 あと1982年10月から放送開始した「超時空要塞マクロス」に始まるマクロスシリーズも、かなり怪しい。

 『25周年記念(アニバーサリー)』と銘打った「マクロスF(フロンティア)」は製作の遅延で予定より半年も遅れて、年を跨いだ2008年4月から開始したが(25周年記念(アニバーサリー)の期間中だからセーフという扱い)、何気にこれの影響も大きい気がする……。


 ま、要するにですね……こういったメディアコンテンツにおける数々の怪しい派手な所業こそが、世間の人々の意識にミーム汚染のごとく蔓延した結果、常識的判断を狂わせている原因なのではないか? と思う次第なのです。

 もっと言えばプリキュアシリーズは、放送局やメインスポンサー(マクロスも)もライダーや戦隊と同じであり、製作会社は東映アニメーション(旧・東映動画)で、その親会社はライダーや戦隊を製作している会社なワケで……そうつまり諸悪の根源は……。



 最後に――我らが「小説家になろう」も来年4月には、開設15周年記念(アニバーサリー)を迎えるらしい……だがややこしいことに、なろうの運営を法人化した株式会社ヒナプロジェクトの設立は2010年3月17日なのだ。

 そうつまり3月17日がヒナちゃん(小学三年生)の生まれた日であり、来年9歳の誕生日を迎える……という訳である。

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