瞼に映る言葉
瞼に映る言葉
桃色の花びらが散っていく空
ひらひら、と回り回って
手のひらに舞い降りてくる
真冬の季節が訪れた頃
しんしん、と積もり積もった
真っ白な雪と君への想い
ずっと ずっと 近付きたくて いつも 君を見ているよ
もっと もっと 見ていたくて 瞼の裏でも 見詰めるよ
君の好きな あの唄も
君の嫌いな あの言葉も
全部 全部 君を作っているモノ
君を形付けるモノだよ
茜色に染まって広がる空
カーカー、とカラスの鳴き声
君のもとに帰る合図
待って 待って 君は何処? いつも 君を見ていたいよ
もっと もっと 見て欲しくて 瞼の裏に焼き付けて欲しくて
君の笑った あの笑顔も
君の泣いた あの涙も
ずっと ずっと 見れないよ
そんなの悲しすぎるよ
君が嫌いな あの言葉を
僕はずっと 口ずさむよ
嫌でも 嫌でも 今、口ずさむよ
「さようなら」と泣きながら
いつか 君が嫌った言葉
「さようなら」は嫌いだと
だから 僕の好きな言葉
「ありがとう」と笑って
ひらひら、桜の季節 散る事の悲しさを
ひらひら、桜の季節 咲く事の嬉しさを
しんしん、真冬の頃 融ける事の怖さを
しんしん、真冬の頃 積もる程の想いを
君の好きな あの唄に
君の嫌いな あの言葉を
いつも いつも 混ぜて歌うよ
君が居た証拠として
君の笑った あの笑顔も
君の泣いた あの涙も
全部 全部 君を作っているモノ
君を形付けるものだよ
無駄なモノなんて1つも無い それが必要だから そこにある
雪が解けて 消えていっても まだ 解けない 想いがある