試験と嵐の前の静けさ
気が付くと、そこは森の中だった。
体を起こし辺りを見回すと、
「あ、看板に何か書いてる」
試験内容
森に潜むアサシンの撃破
「今回はアサシンか…まぁ前の魔術師よりかはましかな…」
背中に納めていた剣を引き抜くと…
ガサッ…
「早速お出ましか!」
辺りの草むらから5体アサシンが出てきた。
ネルは攻撃体制に入り、
「はぁぁぁ!!」
5体の内の1体に縦切りを当てにかかる。
シャキン!!
と良い音が鳴りアサシンは倒れて消滅した。
ネルは勢いを止めず残りのアサシンに横切りを食らわしていきすべてのアサシンを倒した。
「ちょっと鈍ったかな…」
頭を掻きながら森を進んだ。
森の中とあってアサシンはたくさんいたためすぐに試験合格となった。
しかしネルは試験中もあの試験会場前で感じた殺気をまた感じていた。
当然の事だが振り返り辺りを見回しても誰もいなかった。
〜試験会場前〜
「うおーい!!」
聞きなれた声が聞こえた
振り替えるとそこには…
バルガスが。
「スキル習得おめでとう!!」
「はぁぁぁぁぁあ……」
「何故そこででけぇ溜め息すんだよ?」
「スキル習得してから第一声がお前とは……」
できれば可愛い女の子とかが良かったぜ……
「まぁとりあえずサンキュー」
「You are welcome」
「何故英語にした……?」
こういうやり取りが当たり前の世の中。
こうして何も起こらず平凡な日々が繰り返される。
はずだった……。