27 ホシクズイナゴについて
※275話を読んでからお読みください。
「ホシクズイナゴ」零等級
虫:魔王虫
外なる世界における大害虫のうちの一種。個体としては2メートル程度のイナゴで、ステータス通りの攻撃しかできず、魔法や武器系特技も使わないため、魔王虫のなかでは最弱。……なのだが、文字通り無限に分裂して三那由他体(観測された最大の数値。上限は不明)程度にまで増える能力を持ち、意図的に増やすことで容易に銀河系を滅ぼす兵器となる。
このように書くとどうしようもなさそうに思えるのだが、個体として弱すぎるため、外なる世界ではおやつ感覚で食われまくっている。そもそもこれほどまでに殖える能力が必要になるのは、こうでもしないと滅びる危機に晒されているからであり、これもまた進化によって得た能力の結果にすぎない。巨大な外獣はだいたいこいつをエサにしており、中型から小型の外獣もこいつを食べていて、似たようなサイズの外獣もこいつをエサにしている。しょせん食物連鎖では下位の存在なので、もうしょうがない。殖える方が悪い(冷酷無情)
黄緑~深緑のものは、個体性能が高くとも繫殖能力はさして強くなく凶暴性も低い。体色が水色~青灰色・紺色になると分身による超常的繫殖能力を獲得し、無機物や無形エネルギーをも食らう貪欲さや、本来なら天敵であるはずの生物にも襲いかかる異常な凶暴性を発揮する。通常個体はそもそも世界間移動などしないので、玉華苑に来るのは飛蝗(超凶暴化)と化したものだけである。
ここまで来ると、生まれた星どころか星系、銀河までも進出して滅ぼすまでに凶悪化する。殖えたからといってどこまでも進出できるわけではなく、外獣の群れに食い尽くされたり、重力バランスの崩壊によってブラックホールに吸い込まれたりしてあっさり全滅することがほとんど。挙句の果てにはグレートヴォイドに進出してしまい、果てしない虚無の中で飢え渇き凍り付いて滅び去ることもある。銀河もまた、宇宙の中では砂粒にすぎないのだ。
〈危機への反応・次弾装填〉(分身)
自身HPが最大値の30%を下回ったとき、分身を作り出す。分身は自身全ステータスの100%を保持し、すべてのバフを引き継ぐ。発動回数に制限はない。
〈危機への反応・摂食補給〉(継続回復)
自身HPが最大値の15%を下回ったとき、手近にあるものを食べ、一分程度かけてゆっくりとHPを回復する。物体の場合は最大HPの10%、植物の場合は最大HPの20%、動物の場合は最大HPの40%まで回復する。
〈適応反応・飛び立つための進化〉(進化/全体強化)
玉華苑の浸食率が99%を超えた状態が三十分以上安定したとき、群れの中にオスの個体が誕生し、新たな性質を持つ個体が生まれ始める。時間が延びれば延びるほどより強い性質が現れ、群れ全体に波及していく。
■今回獲得した称号
〈汚染警報(超):永世不浄区域〉
これほどまでに汚染された環境は、いったいどれほどの時間をかけてもとに戻るのだろうか。爪痕は深い。
※劇物あるいは呪怨によって、住める生物が存在しない状態まで土地を汚染すると獲得。
〈赤く黒く、けれど白く聖人であれ〉
表も裏も世の常ならば、あなたが何を隠そうと暴くまい。
※土地を汚染したあと浄化する行動を繰り返すと獲得。
〈バイオ・ハザード!〉
それはあなたの手を離れた。もはや制御不能だ!
※敵に与えた状態異常が、自身と関係なく伝播し始めると獲得。
〈エリミネーター〉
神が人に望んだ奇跡は、果たしてこの地獄を作ることだったのだろうか。願わず叶えることは、奇跡と呼べるのか。答えるべき神の首はいま、わが手にある。
※一回の戦闘で、一万体以上の敵の死亡に関与する。
今回も元ネタはとくにないです。現実の知見が便利すぎる……




