25 フィエルのテイムモンスター(208話時点)
※208話を読んでからの方が楽しめます。
ではどうぞ。
2章終盤~5章中盤まで長らくメインタスクとなってきた「座長を目指せ」というクエストは、全カテゴリ(植物・虫・魚介・爬虫類/両生類・動物・鳥類・ドラゴン・精霊・亜人・アンデッド・被造物・自然物・不詳)のモンスターをテイムしなければならない高難易度のクエストだった。本項では、フィエルがテイムしていったモンスターについて少々解説する。本編未登場かつ「いるとは思うが描かれていない」ものについては触れていない。
〈司編の銀姫フィーネ〉
被造物/自然物・魔法生物/キメラ/結晶体
ある洞窟で生成されていた、ボスモンスターが創造した魔法生物。エネルギーを生み出す結晶体とフレームとなる針金細工で構成されており、ずば抜けた耐久性とおそるべき攻撃能力を併せ持つ。フィエルとは「強くなるまで共にある」という契約を結んでおり、いずれ戦うときのためにいくつかの力を隠している模様。
〈スケルトン〉→〈スケルトン・サージァン〉
アンデッド・スケルトン
本名:シシィ・マツィーリ
人骨、あるいはそれに似たものが魂だけで動き出したもの。火属性・儀式タイプの攻撃にとても弱い。魂のエネルギーが全身を動かすため負担が大きく、思考がやや鈍い。
レベルアップによって、私拿捕船(公的に認められた海賊のようなもの)の船医だった女性「シシィ」の意識が復活した。本人には戦うつもりがなく、「水銀同盟」の拠点で製薬や医療・治療を行っている。
〈フロスト・エレメンタル〉
精霊
固有名:「フルル」
氷の力を持つ妖精。氷の魔術を生まれつき使いこなしているが、その才能は個体によって天と地ほどの差がある。先天的に持っているスキルで才能の度合いを判断することができ、ちょっとした成長補助系や他属性の素質のみならず、偽神に匹敵する強さに覚醒する可能性をも備えた個体が存在することも確認されている。
〈フューチャーシード〉→〈スプラウトフェアリー〉
植物・種子→植物
種型の植物系モンスター。そのままではほとんど何もできないため、できるだけ早く進化させる必要がある。学習によって成長後の姿が大きく変わる。
種の状態からまったく何もしないまま眠り続けているため、未だに名前もつかず、どのような能力があるのかも判明していない。
〈スニークリザード〉→〈スニーク・ハイリザード〉→〈ハヤテノミズチ〉
爬虫類→ドラゴン/蛟
固有名:「ちょろたち」→「フウカ」「ライガ」
樹上性のすばしこいトカゲが、成長によって竜の幼体に進化したもの。「スニーク(忍び足)」という名前の通り、足音がとても小さく見つけにくいため、通常の進化先である「アサシンリザード」「ニンジャ・ブレイドドラゴン」などはかなりの難敵。テイマーズギルドのNPCが販売しているモンスターで、方法は不明だがかなり簡単に捕獲できるらしく、在庫が切れることはない。
鳴き声がかわいらしく、雑食で果物や肉・穀物や販売されているペレットなどだいたい何でも食べるため、とても飼いやすい。また、主人のこともよく見ており、主人と似たことができるように育つことが多いと言われている。かわいいペットが欲しいだけの人にも激推しのトカゲである。
〈パラノーマル・カオスマスカル〉&「原初の魔剣(正式名称不明)」
亜人・鬼×不詳・智穢
固有名:「アズリ」
ゴブリンには装備品を身に付けた中位・上位種がおり、仮面などの別概念を自らに流入させることで、ほとんど別の生物へと変化する「マスカル」というものもいる。フィエルが「亜人をテイムしたい・激甚極まりない呪いの装備をどうにか実用化したい」というふたつの願望を満たすため改造したモンスターで、全身が呪いの塊ともいえるバケモノと化した。オーガやトロールなど大きな体に進化していくことはない。
魔剣については情報が一切ないため、セットで扱っている。
〈アーティライトドール:イヴ〉
被造物・人形
とても珍しい〈アクアクラフト〉や〈石臓魔術〉を用いて作られた人形。たくさんの器臓を詰め込まれているため、いろいろなことができる。……はずなのだが、スキルに覚醒するよりも前に、主であるフィエルや仲間たちの解を再現することに興味を引かれ、戦闘においてはそこまで強くない。
主のステータスやログにアクセスすることができ、それらを参照して思考を進めることで、主の思考を補助することができる。楽しくハジケること以外ではそんなに賢くないフィエルにとっては必要な人材。
「恵光の巨鹿」
動物・神獣
固有名:ヒューイ
「禁断の果実を食べたものがボスモンスターへ昇華する。逃げた時間が長ければ長いほど強化される」というギミックのあるダンジョンで、「マナ・ディアー」が最初から逃げ続けたうえ禁断の果実を食べたもの。要するに最強の状態のボス。
……をテイムしたあと、降伏の儀式を経て(ボッコボコにしてわからせて)従わせたもので、植物を活性化させて操る力と、圧倒的な回復力を持つ。とくに回復力はすさまじく、ちょっとした特技でも死者を復活させることができる。
「フネカリ・オーバードレッドノート」
虫/魚介・巨虫/恐淵
大きすぎるヤドカリ。全幅100メートルを超えるすさまじい大きさを誇り、ふつうの巻貝では大きさが足りず入る宿がないので、沈没船を利用している。このサイズの宿にはほかのモンスターが住み着いていることが多く、また動きが遅いのでハサミにイソギンチャクが付いたり、あちこちに牡蠣や海藻がくっついたりと懐が大きい。
「アトラクタ・カリアクティス」
魚介
雑に言うと、ヤドカリイソギンチャクそのもの。フネカリと共生し、かれらのハサミにくっついてエサになる生き物を引き寄せる、原理不明の引力を発生させる。この引力場に捕まるととても危険で、イソギンチャクに猛毒をいくつも打ち込まれて即死するか、ヤドカリに生きたまま喰われることになる。
「バイオレントイール」
魚介・恐淵
四十メートルほどのウツボ。種別としての「恐淵」の名に恥じることのない圧倒的恐ろしさを誇り、斬撃に対してはほぼ無敵の皮膚や、攻撃のバリエーションこそ少ないながらも、化け物じみた攻撃力を誇る。ただし電撃にはかなり弱く、銛をいくつも撃ち込んで通電させるとかなりの大ダメージを稼ぐことができる。エビやカニなど美味しいものばかり食べているので、肉はとても美味しい。これでもまだ倒しやすい方なので、海は魔境である。
「ルーラーフィッシュ」
不詳・智穢(?)
いくつかの種類の魚が混じった群れを制御する、指揮官のような魚。……のはずなのだが、実際には一度もそのような魚が捕獲されたことはない。それもそのはずで、大昔から伝承で語られているだけで、「指揮官となる群れの長」は実在しないからである。
しかしながら、群れは長年信じられてきた「指揮官となる魚」がいるかのように振る舞い、まるで指揮官が指示したかのように動き、特定のタイミングで群れ全体にバフがかかる。一種のステータスに付随するミーム的モンスターであるとの説が有力。ステータス欄にはたしかに記載されているものの、個体として呼び出せないため、実在するのかしないのかは確かめようがない。
「ケイオスホールド」
魚介・魚群
何種類もの魚が混じった群れ。いわゆる魚群に姿や生態が似た魚が入り混じった混成の群れで、個体ごとに分けていくとその辺で釣れる魚だったりモンスターではない魚だったりと、大した強さは感じない。
……はずなのだが、いくら攻撃を受けても全体の数がゼロになることがなく、相手の体を少しずつついばむことで最大HPを削る特殊能力を持つ。何か特殊な力が働いているようだが、詳細は不明。漁師の間で語られる「群れを指揮する魚」の存在が関係しているのかもしれない。
「ミカドノツルギ」
魚・帝魚
ラビウム島が浮かぶ「ルービウム海」で最速最強の魚。見た目としてはカジキそのものだが、体長は10メートルほどあり、大型の船舶にも突撃して底に穴を空ける狂気の突撃者。最大時速は150ノット(約278㎞)にも達し、この速さで獲物に突撃して体が爆散するほどの超威力を叩きだす。ゆったり泳いで獲物を捕まえていたところを巻き込まれたものと思われ、本来ならばテイムできるほど接近できる可能性はないに等しい。
「ハガネムシ」
虫・百蟲
フナクイムシ(船の木材に入り込む、ワーム型の貝。画像閲覧注意)の一種。木材ではなく鋼材を食い荒らすえげつない大害虫。現代のハーダルヴィードでは木造船が主流であるため、鉄の船が主流だった時代に出現したものと思われる。フネカリの背にある戦艦を食っていると推測され、どの程度の大きさ・速度かはともかく、いずれ害になるため討伐した方がよいと指摘されている。
「彷徨うフネカリ」「マルフネカリ」
虫・百蟲
人間より少し大きいサイズのヤドカリ。まだ大きさが間に合っていて、貝を身に付けているものもいる。いちおう腹にも殻があって宿を借りなくてもよいヤシガニのようなものが「彷徨うフネカリ」で、全体に丸っこく頑丈なタカラガイなどを借りるのが「マルフネカリ」。アッキガイに似たものを借りる「トゲフネカリ」などもいるが、今回はいないようである。「FOD」の背中にある折れた巨大戦艦に潜んでいるものと思われる。
海辺・浜辺にはそれなりの数がいるモンスターで、鳥や魚たちの格好のエサ。比較的小さかったり、人間からしてもけっこう美味しかったりで狩られまくっている。死肉食で頑丈で殖えやすいため、鳥系モンスターのレベル上げに狩るモンスターに持ってこいと言われている。
〈メッセンジャー・ピジョン〉
鳥類・群鳥
伝書鳩。マップを読んで目的地を理解するきわめて希少な能力があり、通信魔法が使えない人にとっては非常に重要な伝達手段となっている。ステータスはひたすら速度にガン振りで、軽いアイテムの持ち運び以外には特に何もできない。これ以上進化することもなく、それ以上の特色があるわけでもない。移動中に適宜地上に降り、そこらの草の種や小さな虫などを食べて食事を摂るため、エサ代がいっさいかからない点はとてもありがたい。




