11 サイオウクワガタについて+α
35話を読んでからお読みください。
では、どうぞ。
■外獣
世界の外にいる「外なるもの」の別名。ただし、ヒトあるいは神に近い存在を指してこの呼び方をすることはなく、字義においてはあくまで「あちら側の一般的な生物」にとどまる。当然のことだが、時空移動しても平然としている生き物が「一般的な生物」であるわけがないので、字義が必ずしも正しいとは限らないことには要注意。
世界の中にいる生物とは違って、既存の物理法則や術理を完全に無視した行動をとることも多く、「巨大質量が浮遊する」「子が親を産む」程度は問題にならない。世界に走った亀裂を通ってこちらに到達し、住環境を整えたり捕食に勤しんだり、といったきわめて一般的な理由で以て超常の力を振るう。当然ながら一般的な人間・生物には対処のしようもなく、旅人が対処することになる。
奇怪な事件の影にいることも多く、災厄そのものと目されている。
〈サイオウクワガタ〉
零等級
レイニーチェリーに来る「魔王虫」の一角。ベータテスト時代には誰も倒せなかった最強の魔王虫で、自身と同程度のパワーを誇る配下を召喚したり、極大威力のビームを発射したりといった能力を持つ。空間に穴を開けてワープゲートを作る「襲来」フェーズ、一定時間配下が死なないことで地上に産卵を始めさせる「侵略」フェーズ、動物が絶滅し草木さえ枯れ果てた荒野が残る「亡国」フェーズを経て、惑星ひとつを完全に滅ぼす。
名前は「人間万事”塞翁”が馬」(どんな出来事がどう幸・不幸かは、結果が出るまで分からない)と、「災いの王」から。倒すと金~宝玉級のアイテムを必ずドロップし、いくつもの称号が手に入る。
〈王命:万軍ここへ〉(空間・召喚)
ワームホールを開いて配下を呼び寄せる。強さはまちまちだが、穴の大きさによって最大値が変わる。
〈勅令:勝利を捧げよ〉(無・支援)
配下の中でもっとも強いモンスターが、より強くなる。
〈極星砲〉(光/光線・射撃)
体内のエネルギーを臨界点まで高め、恒星の表面で起きる核融合反応と同等の熱量を光線として放射する。
〈建国:喰らえ滅ぼせ血を満たせ〉(無・支援)
配下のモンスターが地上を侵略し、地上の生物を食い荒らす。浸食率が上がるごとに増殖速度・成長速度が上がっていく。卵や幼体を倒すと浸食率を下げられる。
■今回獲得した称号
〈巨星堕つ〉
星が消える。夜が消える。昼が消える。そしてすべてが死に絶える。数えたことはあるか? 否、数えきれまい。原罪を恐るるなかれ、生存こそが命の本分。人よ星を堕とせ、それが旅路を阻むなら。
※「恒星」の性質を持つ白金等級以上のボスモンスターを倒すことで獲得できる。
〈放蕩の女神〉
白銀に腰かけ黄金を手折り、白金に浴して宝玉をつまむ。まばゆい日々が思い出と化すことはない、尽きせぬ泉はすべてを与えるのだ。黄金が死す日よ、君は永遠を待つだろう。
※一度の戦闘・買い物で一億ディール以上を消費すると獲得できる(女性限定)。
〈物言わぬジョーカー〉
切り札を切った。全力を出した。それが何だというのだ? あたたかな日の光さえ、イカロスを堕とすことができたというのに。
※金等級以上のボスモンスターの「必殺技」を受けたとき、すべての効果を無力化することで獲得できる。
元ネタ:「砕星王虫・スキャラカバズ」&「スウォーム」
『崩壊:スターレイル』に登場する甲虫型モンスター。『スタレ』世界は「星神」が世界の運命を決定しており、かれら甲虫は「繁殖」の運命を担う星神タイズルスの使徒にして似姿でもある。使令(神の意志の代行者)スキャラカバズは、フレーバーテキストによれば「惑星を切り拓くビームを発射し、そこに卵を産み付ける」とのこと。攻撃を受けるたび雑魚を増やすギミックや、下から上に薙ぎ払うビームがそれにあたるのかもしれない。
筆者はかれらの分身能力にたびたび苦しめられており、メインクエスト中も詰んだかと思った場面が幾度もあった。新キャラ接待が露骨にされる、と聞いたことはあるものの、当時は鏡流やDr.レイシオが環境キャラだったということなのだろうか。現在でも得意な相手ではないため、苦手意識が抜けていない。2.Xキャラの所持率が高いせいか、ピノコニー編の敵はかなり得意なのだが……。
作中世界では「繁殖」の星神タイズルスはすでに殞落(=死亡)しており、使令スキャラカバズも現存しないのか、クローン個体として登場した。なお、星神が滅びても運命は弱まるだけにとどまるようで、星神が現存しない運命を信奉するものはたびたび登場する。
本日よりnoteで『虚構情報』も開始予定です。私が存在しない記憶で遊ぶだけですが、なんかそういうの楽しそうだなと思ったら読みに来てくだせえ。