10 モンスタージョブについて
やばい出すタイミング逃した……
どうぞ。
・モンスタージョブ
モンスターの魂魄を取り込み、似た力を得るジョブ。もとは形意拳(動物の動きを取り入れた拳法の一種)のような立ち位置だったが、魂魄を融合させる技術が確立されてからは、「少々のリスクでたやすく人を超える方法」「体が丈夫になる」としてそれなりに用いられている。猛反発する勢力もあるため、所属する陣営は要チェックのこと。
ジョブとして登録されたモンスターを倒すことで、「○○の魔石」という魂魄を宿したアイテムがドロップする。この魔石を適切な方法で使用することで、「モンスタージョブ」に就くことができる。ほかに、ジョブ変更スキルで一時的に変えるなどの方法もある。
ふつうのジョブとは違い、習得するとコスチュームの一部に対応した意匠がかならず現れる。これはメインジョブを変えても消滅しない。メイン・サブともにモンスタージョブであるときは、元になったモンスターのような衣服+サブジョブのワンポイントがデザインとして反映される。
本項では、プレイヤーが最初に降り立つ街「エーベル」近くのモンスターと、それに対応したモンスタージョブを紹介する。
〈ラディ・ラビィ〉
白いウサギ。ラディッシュ(二十日ダイコン)のようにすさまじいスピードで成長し、恐ろしい速度で増えていく。下草を食い荒らし、野菜を食べようと人里近くにも表れる。世代交代が非常に早く、変種や亜種が山ほどいる。
〈ラディ・ラビィ〉(ジョブ)
速度とHPに補正がかかり、蹴り技や突進を習得できるジョブ。HPを多めに消費するジョブの補助として、あるいはタンクが速度を補填するために転職することが多い。白っぽい服やもふもふマフラー、赤い石のはまったリングなどのワンポイントが外見に現れる。
〈リトルスライム〉
ひざから腰くらいの高さまである謎の粘液。移動が遅く攻撃を当てやすいが、物理攻撃はほとんどと言っていいほど効果がない。そこかしこに自然発生してはゆったり移動し、巻き込まれた物体や生物を取り込んで進化していく。
〈リトルスライム〉(ジョブ)
とにかくHPと物理防御に補正がかかるが、属性ダメージがかなり痛くなる、偏った防御系のジョブ。進化先は複数あるようで、必要アイテムカテゴリを必死に集めている検証班は今も必死にがんばっている。衣装の一部に透けや粘液感が出る。
〈わんぱくヒヨコ〉
巣を飛び出したわんぱくすぎるヒヨコ。こうなると親からは見放されてしまうため、自力で親と同じ姿になるか、まったく違う姿に変化することもある。
〈わんぱくヒヨコ〉(ジョブ)
進化前提で、とくに分かりやすい補正のないジョブ。まだまだ検証が待たれる段階ではあるが、今のところ「攻撃技に威力補正がかかる」というデータが出ている。短い羽のデザインが衣装に現れ、成長につれて伸びていく。
〈粗鋼トカゲ〉
鉱竜の幼体。おもに岩や金属を食べるためおとなしいが、成長のために肉を喰うこともあるため油断はできない。食性は多岐にわたるため、どのような姿に成長するかは想像もできない。
〈粗鋼トカゲ〉(ジョブ)
攻防一体の強ジョブ。速度こそ大幅に下がるものの、代償を支払うだけの価値はある。数少ない弱点は、HPがやや下がること。コスチュームの一部にメタリックなウロコのデザインが加わり、傾向が定まるにつれ色や形が変化していく。
〈パレットキノコ〉
色とりどりの胞子ガスをまき散らす、歩くキノコ。森の中がキノコの楽園になるため喜ばれがちだが、周辺の動物たちを死滅・消滅させるきわめて凶悪な生き物でもある。
〈パレットキノコ〉(ジョブ)
毒や「胞子」という特殊な状態異常を操るジョブ。色を操ることに定評があるため、制作系ジョブでこれに就いているものも多い。バッグにキノコが生える。
2部ラスボスはスライムの予定です(あくまで予定)