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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

一途だよ。誰よりも

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

最後の一文だけ、BLっぽいので、タグ付けします。

俺には幼馴染が二人いて、一人は男で一人は女だった。上手くは言えないが、性別違えど何方も非常に変わり者。行動的にも性格的にも、破天荒と言っても良いぐらいだった。

男の方は非常に気が多く、顔の良さを利用して、数多の女を取っかえ引っ変えしている。そして最後には平手打ちを一つ噛まされて別れるのがお約束。

女の方は感覚が非常にズレている。女誑しなところを見ても特段驚く事無く、肩や膝を貸して、何時も彼奴に傍に寄り添っている。ある意味、彼奴にとっての最もな理解者だった。

そんな二人が遂に付き合う事になったらしい。と言っても関係に変化が訪れることは無く、彼奴の女癖の悪さは増すばかりであった。

「何で付き合う事にしたんだよ。関係変わってねーじゃん」

「うーん……。これは成り行きと言うか……なんと言うか……。あの子の精神安定の為と言うか」

そんな歯切れの悪い言葉が帰ってきた。

「……また浮気すぞ。土日辺りに他の女と……」

「あーそうだろうね。でもほら、一途だから」

なんとも矛盾した答えが帰ってきた。相変わらずだな、お前……。


私には幼馴染が二人居て、何方も男性だった。一人は一般人が答えるような意見を返し、もう一人は変わった答えを出す様な人だった。そんな変わった方の彼と付き合う事になった。

関係性が変わる事はなく、何時もの様に“彼”に膝を差し出しながら、真っ当な彼と話をする。

「俺の知ってる『一途』とは随分言葉が違う様に思えるんだが」

まあ、真っ当な人はきっとそういうだろう。少なくとも誰彼構わず女遊びする様な輩をそうは形容しないだろう。けれども彼の一途はそこでは無い。

私達がお昼を食べる時、病気した時、彼女と一緒に居ようが、デートだろうが、関係なく私達を優先してくれる。全てを放り出して駆け寄ってくる。そうして絶対に離れようとはしない。

なんと言うか、一番大切な部分を私達に渡してくれているのだ。それ以外には絶対に触らせない癖に。

「私達が大変な時、絶対形振り構わず駆けつけてくれるよ。周りの目も気にせずに、叫んでくれるよ。そしてそれを恋人に対しては絶対しない」

この人にとって、恋人という存在は玩具でしかない。ただ退屈を間際らせてくれるだけの存在でしかない。けれども多分、苦楽を共にして生涯を掛けてそばに居るのは私達だけだと思う。

「だから一途だよ。そして貴方も、彼の恋人だよ」

「気色悪っ」


オマケ

昼のチャイムが鳴り響く。さて、彼奴らを連れて昼でも。そう思っていたら、今の彼女が俺の手首を掴んだ。

「お昼、一緒に食べよう」

「ヤダ、彼奴らが待ってるから」

さっさと離して欲しくてぐちゃぐちゃと手首を振る。けれども女の指の力は増すばかりである。

「付き合ってるのに?」

半泣き状態の彼女が俺に縋るような事を言っている。でも此方は時間が迫っているので、苛立ちを込めて言い放つ。

「お前との約束の方が大事な訳ないだろ。何、彼女面? ウザイんだけど」

俺の顔に紅葉が乗ったのは、また別の話。

幕末の高杉さんの滅茶苦茶重たい話でしか得られない栄養があるっ!!

という訳で、身内以外心底どうでも良いキャラが書きたくなりました。


一途って聞いたら恐らく皆様、浮気しないとか、脇目も振らないというイメージをお思いかと思うんですよ。

けれども今回は、気が多い。

付き合っていながらも浮気を繰り返す様な輩です。


でも本人的には暇つぶしなんです。

凄い極端な話で言うと、玩具と同じ。

何時でも捨てられる。人間扱いしてない。


心から人間扱いして、大事にしたいと思って、苦楽を共にするのは幼馴染だけなんです。

そんな一番重要な部分を脇目も振らずに与えられるのは、ある意味一途と言うのではないかと思うんです。


お前達だけが大事で、他は別に何も要らない。

暇つぶしに恋人作るのも、お前が嫌がらないから。

そんなクソデカ感情があっても良いと思うんですよ。

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