閑話 人類永遠の戦い
おふざけ回です
読んでいただきありがとうございます。
「なぁ咲。これ食べないか?」
「ん?たけのこはある?」
「ないけど。だってきのこの方が美味しいじゃん」
「は?それは聞き捨てならないな賢兎くんよぉぉぉ?」
「あ?まさかお前たけのこサイドか?」
「それしかないだろ?」
「・・・・・」
「・・・・・」
沈黙がこの場を支配する。
両者はお互いに睨み合ったまま一向に動かない。
目からビームが出てるんじゃないかという程の迫力だった。
そして開戦の狼煙を上げたのは賢兎だった。
「きのこが最高だ!」
「いいや。たけのこだ!」
ここに、人類永遠の争い。
「たけのこVSきのこ」が開戦したのだった。
「じゃあ。なんで賢兎はきのこがいいの?理由を言ってみろ!理由をっ!」
「ああ。もちろんだ。まずな、きのこはたけのこと違ってあまり甘さがないんだ。男の俺からしたらたけのこは甘すぎる。だが、きのこはクッキーとチョコの苦味が絶妙にマッチして味の絶対領域を口の中で作り出す。それが「きのこ」の魅力だっ!」
「たけのこは甘すぎるだってぇぇえ?それが良いんじゃないか!それがないとたけのこじゃないんだよ。たけのこに振りかけられているあの砂糖。あれこそがたけのこ最大の武器。そして最大の魅力。もちろん私はたけのこののクッキー部分も好きだぜ!」
両者一歩も譲らない戦いは夜明けまで続いた。
結果的には引き分けたが、その後食べてみた、たけのこときのこはどっちも美味しかった。
「たけのこも中々・・・」
「きのこも美味しいわね・・・」
完!
完結ではないからね?
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