第六話 誕生日デート②
読んでくださりありがとうございます。
「結局、今日がなんの日かわからなかったな」
俺は列に並ぶ咲を見ながら呟く。
俺たちは午前中の買い物を終え、フードコートで昼食をとることにした。
しかしだ。
普通に買い物をしていたが、俺の本来の目的は明日を生きるためだ。
このまま咲の真意がわからないわけにはいかない。
それでも直接聞くわけにはいかないんだよなぁ。
今の咲は午前中の様子からすごく楽しそうだった。
もし、聞いてなにか地雷を踏んだら不機嫌になってしまう!
はぁ。男はつらいよ。
ん?午前中の様子・・・?
俺は思い出す。
この手に残るほのかな感触を。
俺はまじまじと咲と手を繋いだ方の手を見つめる。
これって世間一般な視点からみるとデートなのでは?
いや。いやいやいやいやいや。
違う。これは断じてデートなのではない。
しかし手を繋いで買い物をしてしまったのも事実。
あれ?これってデートなのではぁぁあぁぁあああぉおおお
「どうしたの賢兎?自分の手なんて見つめて」
「いっ、いやナンでもナイよ?」
あっぶね焦ったぁ〜
これバレてないよな?
だけど俺は気付いていなかった。
自分の顔が少し熱いということに。
「でも顔、赤くなってるよ?」
「ナンデモナイヨ」
「見つめてた手って、私と繋いでた方の手だったよね?」
「ソウダッタカナ・・・」
咲の顔がみるみる笑い顔に変わる。
それはまるで捕食者が絶好の獲物を見つけた時の顔だった。
ひぇっ。
「そうかそうか、ウブな賢兎くんは私と手を繋げて嬉しかったのかぁ〜」
「ぐっ、ぐぬう・・・」
それはまるで水を得た魚だった。
きっと午前中のことを咲も気にしていたのかもしれない。
だからといってツンツンしながらからかうのはヤメてっ!
「よしっ!この貴重なウブ賢兎を写真に永久保存だぁ〜」
「クッ、殺せ」
囚われた女騎士みたいな声を出してしまう俺だった。
◇◇◇
そんなことがあってから一時間後。
フードコートであんなことをしていたのだ。
周りの視線が痛かった。
それに気付いた咲もさすがに、もうちょっかいを掛けてこなかった。
顔はニヤけていたが。
ちなみに俺はしっかりと写真を撮られました。
後でこっそり消してやるっ!
お前のパスワードは俺の誕生日だってことはわかっているんだからな?
そんな計画を頭でたてながら俺は咲に声をかける。
「そろそろ行かないか?」
「うんそうだね~。次はどこに行くの?」
「えっ?帰らないのか?」
「は?」
あれれ?
なんか一気に不機嫌になったんですけど?
だって、このショッピングモールは午前中であらかた見ちゃったじゃん。
だからそんなに俺のこと睨まないでっ!
あっヤバい。これ俺に明日は来ないかも・・・
賢兎のこの後の運命はいかに!?
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完結しました!
『「俺、この戦いが終わったら彼女と別れるんだ」と言ったのだが、帰ってきたら何故かその彼女がめちゃくちゃ可愛い』
ぜひ読んでください!