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暗闇に沈む陽  作者: sakura
995/1018

お互い様

具合が悪くなる度に思うことがある


電車の座席に切実に座りたいと思う時ほど、座ることはできない

何故なら、弱っているので席取り競争に負けてしまうから

かくして、具合の悪い人ほど立ち、健康な人ほど座っている構図が現れる

これは、当事者である具合悪い人には、如何ともし難い事態で、状況を打開できるのは健康な人でしかない


その人の能力、実力云々ではなく、立ち位置によって可能不可能が、世の中にはある

災害に見舞われたら、社会基盤を失った被災者には、ほぼ何もできない

枠外からの救けが必要で、災害とは無関係の人がアクションを起こさなければならない

同じ社会、同じ世界にいる以上、無関係はありえない

これを平易な言葉にすれば、お互い様となる

互いに補完しあう…保険の仕組みに似ているかもしれない


対処療法では解決しない問題解決の糸口は、対面ではなく、一見して無関係な一番遠い場所にある

物語では、大抵の場合そうだから


…などと考えてたら、奇跡的に座れた



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