月と私
生きてると…次から次へと、やるべき事が、現れる
何故?
私が、やらずとも、多分、世の中はつつがなく流れていく
…川の流れのように
人類社会は、やるべきことをみずから創りあげ消化していく、自作自演のプログラムなのだ
その証拠に、やってもやらなくとも、時は、そんな都合など頓着せず、流れていく
それって、 電車に乗って、移り行く景色を眺めるに似ている
…
いつかは、終着駅に着くことだろう
その間、何を為すのも自分の自由だ
自分が為すは自分が決める
他者を誘導することでマリオネット師もまた誘導されている
自ら決めるとは、多分、誘導とは逆方向なのだ
選択とは孤独な作業
洗濯、お片付け、食器洗い、清掃は、心が洗われる
やるのもやらないのも自由
疲れたら、倒れて眠る
草原に倒れ、虫の声に耳をそば立てながら、暗闇に沈むのだ
暗闇は、全ての効果が無効なのだ
影響はない リセットそして、アンインストール
周りのくだらない算段を侵食して、ホロホロと灰となり思惑が千切れ消え
拙いつまらない矢印は、意味をなさず
還ればいい、自ら踊ればいい、逆流すればいい
いとは断ち切れる
ただ暗闇にひとり
ほっと一息がつける安らぎが満ちる
だって夜空には、月があればよい
眠い目をこすり、ゴロゴロと転がる