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煙突の煙
生きてると、思い煩う時がある
どのような境遇でも、どんな人でも、生きてる以上は、心の底では、心配する機能が付いているから
それは影みたいなもので、もはや人には標準装備です
心配せず油断して調子に乗ってると、必ず人は失敗するので、現在生きてる人は、皆、この機能が付いているはず…多分
言わば、セルフチェック機能です
しかしながら、毎日、天が落ちてこないかなど心配しながら生きるのもシンドイので、たまに不完全燃焼な煙を噴き上げるのです
…モクモク
この様に黒々とした煙を、口から噴き上げる私
ああ、人とは、煙突みたいなものだのだな…
この地上には、何本も無数に煙突が立っているのだ
小さいのも大きいのも、細いのも太いのも、長いのも短いのも、色とりどりで様々ですが、皆筒状の形で穴がある煙突には変わりない
今日もアチコチで黒々とした煙が噴き上がっている