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暗闇に沈む陽  作者: sakura
97/1021

魔王008

 よし やる事やったから昼飯なのじゃ


 もしかしたら昼御飯作ってくれるかもしれないかもかも 淡い期待を抱き 我を慕って居着いてるペンペンを 召喚する

      出でよ! ペンペン

 ジャジャーン!…ペンペンは、韓国ドラマを見てる最中だった

 我の視線を察したのか なーに?と顔を、我に向ける


 我、ダメ元で、ご飯作って欲しいと申し述べるとペンペンは 

      何故私が? 

と 摩訶不思議そうな顔をしてくる

 それは まるで不思議生物を見る目付きでおった

 おお 我の精神安定値が削られていくようじゃ


 それでも、再度、ご飯作って欲しいなと根性を出して伝えるとペンペンは

      何故に? 

と驚愕の眼差しを、我に返す

 それは まるで常識に反する事を我が言ったような…



 ふーーー ー

 これは、敗北では無い そう 違う そうじゃない

 試しに…カキフライ食べに一緒に行く? と聞いてみるとペンペンは

      うむ、よかろう

と 当然のように頷く 

 さもあらん さもあらん



 一緒に牡蠣料理屋に行く

 メニューを見る


 こ、これは… (刮目して見よ!)心の声が内で反響す

 我の真眼が開かれる

 メニューに記載された、文字は


 [生牡蠣半額フェア]

 なっ、なんと!


 カキフライランチ+生牡蠣6ピース

に決定じゃ

 8ピースという選択もあったが 悩んだ末 止めた

 苦慮の選択なのじゃ 

 今月は温泉に行ってしまったからのう…


 注文したら、余り待たずに生牡蠣がきた

 おおっ…

 注視する 美味そうじゃ

 

 生牡蠣をポン酢で頬張る…

 うまし 

 口の中から、スルッと胃袋へ

 

 我の胃袋が喜んでおるわ

 わははははは


 ペンペンも 美味そうに頬張る 喜んでいる

 うむ、うむ、そうじゃろう


 空の皿を見る

 なんてことじゃ あっというまに無くなってしまった

 しばし虚無感が我をとらえる


 …いや まだじゃ

 

 ランチはカキフライ定食なのである

 楽しみである  わくわく


 しばらくして、揚げたてのカキフライが来訪


 来たよ 我の元に

 何だかジュワジュワしている

 ソースを付け 口に入れる おお おう…


 美味し


 瞼を閉じて 噛み締める

 ご飯とカキフライのハーモニーがぁ

 これがマリアージュなのかぁ

 

 やるでは無いか 人類め

 滅ぼすには惜しいわい

 

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