金魚の思惑
「情報を鵜呑みにしてはならない…食当たりする…ポポッ。」
金魚が水槽の硝子越しに語りかけてきた…
しばし、その言葉の意味を考えた
なるほど…事実だとしても、そこには発信した人の思惑、色が着く
それは縁日で売っているカラーヒヨコなようなもの
見た目に騙されてはならない
或いは色付きの米です
毎日食べるのであるなるば、やはり白米が美味い
情報とは一部分を切り取れば、全く逆の印象を受け手に与えるのも可能
本来の色が、何色なのか見極める眼が必要なのだろう
国や政府、財務省、役所が信用ならないかのようなYouTubeを、何も考えていないような眼で観ていた金魚が、プイッと水草を食べ始めた…
昨今の風潮では、財務省が、まるで悪代官のよう
まあ、概ねその通りだから、何を今更感が強い
人は善悪併せ持つ矛盾した存在
だから、人が創りし組織や概念も、創造主に倣うはず
ならば、国や自治体の役所・組織などの主権者は、国民なのだから、その本性は国民である私達と同じはず
鏡を見るような印象です
ミクロはマクロに、マクロはミクロに相似なのです
自分の中で頑張ってる部分があるのを類推するならば、財務省にも、悪い思惑を巡らしてきた者達がいた反面、皆んなのために頑張ってる人達が沢山いるに違いないと思う
少なくとも私よりかは、優秀かつ人間的にマシな人達で構成されているのだろう
人も組織も、悪いところは勿論あるし、良いところも勿論あるものだから
金魚が翻して、泡をプクプク吐き出している…
誰かの思惑の尻馬に乗って、非難批判するは、短絡的で頭悪いかのようだ
私は、たいしたことない小さな人間だが、誰かの思惑の扇動で、誰かを非難するなど意地でもしたくないと思う
窮屈でままならない世の中であるが、せめて、善悪の判断のような内心の自由は、自分の意思と責任で選びたい
金魚が、水面に出て口をパクパクさせている
…
…餌を、千切ってあげる
言いなりで口ばかり、リスクも覚悟も負わないのに、主権者たる資格の有無が問われている?
自分が出来ないことは、他の誰かにしてもらわないといけない…当然、人は完璧ではないからミスも、失敗も、必ずおこる
他に任せるとは、失敗すら織り込み済みで、信頼して、その責任を負うということなのか?
間違ってたら、直せばよいのだ
非難して口ばかりで何もしないのは罪悪ですらある
頑張ってる人を後ろから刺す行為は、まさに最悪だ
餌を食べ終えた金魚は、水底へ戻っていった…
満足したのは、私だろうか?金魚だろうか?