表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗闇に沈む陽  作者: sakura
928/1018

泡を吐く

 ゴロゴロしながら、自己を考察する



 …



 犬のように真っ直ぐ生真面目に務めを果たしたいと願う

 ダメなものはダメだと言いたい

 ズルや嘘は嫌いだし、卑怯者にはなりたくない

 私利私欲からの不正やズルには、合法不合法関わりなく、勝手に憤っている


 ああ…猫のように気ままに生きたいな

 自由に美味しいものを食べ、好きなときに寝て、勝手に気紛れにアチコチ歩き回りたい


 でも他人に迷惑は掛けたくはない

見て見ぬ振りはするし、余計なことに首を突っ込みたくはない…面倒事は御免だし

 私は、当面満足すれば、他はどうでもよい愚痴ばかりで何もしない怠け者


 資産も頭脳も技能も権力も武力も、何も対抗できるものを持たないし

 いつも、不安で、危難を恐れ、未知を畏れ、人を怖れている

 私は、最悪な事態を妄想し、いつも後ろ向きに逃げだすことを前提にしてる、兎のような臆病者

 ああ…目立ちたくはない、隠れて背景と同化したい

 どうか気にしないで下さい

 


 …なんたる混沌で矛盾した生き物だろう

 あまり、立派ではないなと認識する

 失敗と迷いと後悔を繰り返している

 些細なことでクヨクヨするし、打たれ弱い

 大抵は、倒れている


 沢山いる小さい鼠のうちの一匹のようだ…それでもどっこい生きている、生き続けていく

 はたまた美味しい理想を夢見て、何もしない眠り猫

 出て来るのは、泡沫のような綺麗事と、墨のような黒々と愚痴ばかり…ブクブク




 ああ…海の底で眠りたい

 きっと静かで、誰に迷惑掛けることなく、夢みることが出来るでしょう




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ