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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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ユラユラ

 週休日に働きての帰り道、電車に揺られながら、ユラユラ考えた


 帰り道の電車内、暇人と化する憩いのひととき

 思考をユラユラと海月のように漂わせる

 人は暇だと、愚劣な自己正義…独善を他者に押し付けるなど、迷惑をかける可能性が99%

 だから、思考を雲の様に風の様に流れゆくまま自由にしてるだけ…


 外見上は、座って寝落ちしてると見えるだろう


 今世紀、様々な理由による様々な種類の休暇・休業が考え出された…これは取得すべきなのだろうか?

 自分ならば、許す限り休みたいと思っている

 ならば、利用すべきで積極的に取得すべき…私だけでなく全員が平等に、ありとありゆる休みを取得するのだ

 その結果、マンパワーが減り、会社の業績が傾き、潰れたとしても…

 全員が理想と正義に殉じる平等性、原因と結果の因果律が正しく、合理性からの当然の帰結が素晴らしい


 …


 思うに、会社に余剰人員は存在しない

 自明の理

 なら、休むのならば、当然に代替要員が必要?

 うむ、当たり前だの為五郎

 つまり、休む人と代替要員は、セットなのです

 権利と義務が対のように


 理想を騙るのは素晴らしい

 でも、それだけでは絵に描いた餅

 本気にして食べたら、きっと食当たりする毒饅頭

 どんな制度も、理想を現実に着地させるには、どう考えても予算と人が最低限必要…もし、それらを準備しないまま、実施したとしたら…?


 誰かが、休んだ人の仕事を担わなければならない

 誰かとは、はたして誰であろうか?

 余剰分の仕事の賃金は誰が負担するのだろうか?

 仕事には正当な報酬が払われるべきだよね


 理想を現実に着地させるには、かなりの手間が掛かるのは予想できるし、制度を運営するには予算と人が必要で、無ければ無理なのは、子供でも予測可能

 

 その理想に相応しい実力が必要であると、考えた

 裏付ける実力が無ければ、口先だけで、信頼足り得ない…

 正しい事柄は、世の中に無数にあるけど、全てを網羅出来ようはずもない

 だから、優先順位を決めて選択しなければならない

 そして、その数や量は、自分の培ってきた実力によるのだと思う

 世界や社会、会社や自分に、その制度を実施する資格の有無は、その制度に相応しい実力の有無で、決めるべき

 

 予備役を控えさせておくとか、本社に、休暇・休業代替要員派遣本部を創設して、穴が空いた部署に遅滞なく派遣するとか、負担してくれた分の給料を休む人が払うとか…疲れ眠くなりながら、対策をユラユラ考える


 例えばの話し、どんなに温厚で優しい人でも、休みを取得してばかりする人がいる傍らで、その分、休日出勤、負担増で忙しいとしたら、感情面で揺らぐのは致し方ないなと思う

 

 ああ…眠い


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