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暗闇に沈む陽  作者: sakura
890/1025

ラーメン放浪記❷

®️のブクマが95達成

あと5人で、目標100

素直に嬉しく思う

感謝感激雨霰

海岸沿い近くを歩いている

海は、雨で烟ってよく見えない

倫敦の霧のようだ

風が吹き、細かな雨が吹きつける

寒い、風の冷たさに震える

ああ、、私、出不精なのに…早く帰りたい

凍えそうだ…ああ、因みにデブ症ではない


寒い…ああ、そうだ、ラーメン食べにいこう

Center区の商業施設の一角に、美味しいと噂されて本店が予約制となってしまった無化調のラーメン屋の三号店が出店してるとか、調べはついている

電車賃は掛かるが、こんな心身寒い日には、暖まるラーメンが食べたくなるのが人情であろう


睡眠不足と疲労困憊した重い足取りで目的地まで一人で向かう

眠い…寒い…疲れた…お腹空いた

様々な思いが走馬灯のように胸中を駆け巡る

私の人生は、ずっとこんなものです

きっと、これからも


私にとってラーメンとは、一杯の灯火に等しい

空からは雨が降り、私の傘を濡らしていく

不足の事態に折り畳み傘は必須です

空は今日も灰色、滑らぬように足早に急ぐ









途中、様々な誘惑に負けず、目的地に辿り着く

並んでいたけど、店内は空いている

順番は早く来た…携帯から注文する

焼豚追加、玉子、葱、海苔を入れたら、1600円

た、高い、あまりの高さに魂が震える


仕方ない…心身を暖めるための投資と考える

なにより、いろいろともう限界で、食べたいし

エネルギーを補充しなければ、もう動けません

焼豚食べたい、玉子葱好きだし、海苔も美味しいらしい…

きっと、多少の贅沢は赦してくださるだろう

アーメン




注文して、しばらくしてアルバイトらしい異人さんが、運んで来てくれた

一人用のテーブル上には調味料は置いていない

キョロキョロと周りを探すも胡椒すらない

む…多分、不必要なのだろう


まずレンゲて、スープを飲む

ん?

もう、一すくい飲む

んん?

…薄い


… …上品な味…かも

モグモグと食べましたが概ね美味しいつまらない味だ

いやいや、美味しい料理には、間違いはない


しかし、これは、…ラーメンなのか?

昔の支那そばの、上位互換かも?

だが、私の中では、ラーメンの範疇から外れた印象

多分、私の期待の高さが原因に違いない


そもそも私の中で、ラーメンとは安くて美味くて暖まる庶民の味です

庶民の味方、それがラーメン

うんうん…ちょっとガッカリ


外に出れば、小雨が降っていた

歩いてたら蕎麦屋さんが目に付いた

口直しに天ぷら蕎麦を食す

うん….まあまあ


流石にお腹いっぱい

ビルの谷間を歩いて行けば、陽射しが差し込んできた


いつの間にか雨が上がった


しかし、私はこれから地下鉄に乗って帰るので、関係ないのだ



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