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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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闇夜航路

驚け驚け…けけけのけ

そこのけ そこのけ とおせんぼ


近づいてきている ああ 世の中よ もっと汚く もっと濁り 腐り 混沌となれば


浮腫 ふしゅ 匂う 同胞の匂い

なんて芳しい匂いなんだ もう辛抱たまらん ふしゅふしゅ

約束は破るために 掟を軽々しく扱い 全てを疑い 全てを嫌い 全てを見下す


軽蔑と嫌悪の連鎖 覆う 覆う 素晴らしい世界 ららら

金だ 栄光と名誉と価値を金で買う


正直者を馬鹿にして ズル賢きものだけが得をする

騙される方が悪いのさ すなわち悪 


正義の名前は便利だな ドンドン使え

欲望を権利と名付けたように

差別は許されない絶対の正義の刃で、切り捨て御免 あはは


切って切って 気に入らないことは切ってしまえばよいさ

お前の欲望を邪魔するものは、全て、差別する奴なのさ


 なんて便利 なんて小狡い卑怯者よ 恥を知らない恥知らずよ 眷属よ 仲間よ オマエの正しいと思い込もうとしている魂から甘い腐臭がする…なんて良い匂い

 おまえはたたた ただ正しい絶対正義


 差別は許されないのだ

 全てを平等にしなければ


 最高級ワインを飲み、最高級ステーキを食べ  差別と平等について語ろうではないか

 豪邸に住み、別荘を建て  民を救済する方法を考えようじゃあないかかかか…

 働かずに引き篭もり  平等に、あくまでも平等に全ての労働者からの富を何処に使うべきか議論しようではないか あははは


 夕暮れが近い

 ああ 貴方達のおかげだ だ

 貴方達こそ 真たる貴族よ

 貴方たちは私の姿に似ている ああ 早く 

 

 汚いものを粛正し

 綺麗で正しい世界を構築するのだ


 その時こそ、貴方達が成熟し 食べ頃となる

 早く、闇の帷が落ちないのか 

 ああ 早く


 反省など、正義には無用

 考えない 信じることが清く正しい 清い人よ 正しい人よ

 敵対してきたら 気に入らなかったら 差別されているのだよ あなたは正しい あなたは正しい あなたは正しい けけ


 

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