鏡返し
朝 このまま電車に乗ったら そのまま見知らぬ場所へ行ってしまいたい
今日一日中何も考えず 知らない土地で過ごしたい
白紙予定の時間 見知らぬ土地 知らない人
そう クリーニングだ 魂の洗濯だ
さぞ汚れているだろう 真っ黒な人だ
そうだ 温泉に行こう 行きたい 行ければ 無理か
電車に揺られ ああ いったい何処へ運ばれて行くのか
嫌だ嫌だ 何が起こるか分からない日常も もう嫌だ
これ以上 穢れが染み付いたまま毎日毎日毎日…
いなくても代替はいくらでも可能だ そう言うものだ
社会は必要としていない
私が社会を必要としているんだ… 必要なのか ほんとうに?
いや いらんじゃろ たぶん何とかなるじゃろ
でも最後までやると決めたから まるで鉛を飲み込んだ気分
それでも 夢を見るくらいはいいじゃろな
取り敢えず 肩と腰 眼が疲れておるのでリフレッシュしたい
休暇も取れないと思いこんでるだけで本当は取れるはず
面の皮が仮面のように厚ければ可能だなぞな もし
その場に地獄を醸すけど
まさに 閻魔焦熱地獄を召喚するのか
だがしかし まずは代替要員寄越してください おお我が神よ
無理か 無理だな
だか 人が居ないのに何故休めると思うのか
何事も施策を実施するには人が必要なのは当たり前の話して、予算も無論必要な訳で 何事もタダでは成り立たないのは当たり前の事なのに 何故それすらも用意できぬのか
今までタダでやっていたから
これも これも あれも あああれもと
それはガソリンを入れずに車よ 走れと呪文を掛けて走るだろうと期待するのに似て
無能なのか 誰が
鏡を持とう 鏡返しだ 己の醜さに悶えて去れ
さあ お前がやるのだ やってみせよ 永遠に