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歩く人
定年退職は先の話しなれど、その日を想い描いてみる
…
うん、まるで糸が、プツンと切れるような心持ち
きっとその頃には、子ペンペン達も一人立ちして、旅立っていることだろう
でも、大丈夫
私には心の友のペンペンさんがいる
でもきっと、周りに人が少なくなると、寂しいに違いないのだ
間違いないね
孤独は、そうわるくない
他人と関わり合う煩わしさがないし
けど、それだけではあかんなと思う
他者との関わりを残しておかないと情操的によろしくない
古きもの新しきもの、自分の中の核と他者との関わりの四つは、人生で必定とした方が良いではないかと思うのだ
ああ…スローライフ計画も進んでいないし
どうしようか?
人は停滞しないで、先へ歩いて行くが、自然の本能、
倒れ、事切れるまで、前へ歩いて行くのだ
私が人類を定義するならば、歩く人なのか…な?
明日、人類が滅びるとしても、私の日常は変わらない
その程度で、変わることはない
ああ…まずは虚弱な体質を改善して、外を出歩きたい
布団の上に横になりながら、そう思う