810/1026
百年の琥珀
風が吹き、雨が降る音がした
目が覚めれば、いつもの天井
雨露しのげる家屋があるとは有り難いことだと、寝ながら思う
数日間、動いてないからお腹も空かなかったけど、ようやくお腹が鳴って、ああ、身体が食事を求めているのだなと思った
…
しからば、まだ食べねばならないな…と、粥を少しだけいただく
やりたい事を考えてみた
世界を見て回りたい漠然と思ったが、実際自分が行かなくても、他の人が行き尽くした映像で満足
既存の本を読み尽くすなど、土台元から無理だし
今、書いてるから、ある意味私はもう作家だ
他に、…取り立ててやりたいことはない
それよりも一杯の粥がひどく美味しく感じた
やはり、私は即物的
将来の展望より目前の食べ物を選ぶ
時は過ぎ去り
今日思ったことも日常の思い出として残るだろう
何処にだ?