表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗闇に沈む陽  作者: sakura
789/1026

雨の降らない常秋の世界

こんな夢を見た





丘を歩くと、屋根がなく、家具で区切られたスペースに住んでいるご近所さんがいた

近きを通り過ぎて、家具に囲まれた通路を下って行った本棚に囲まれた机のある穴のようなスペースが私の部屋だ


この世界は、家に付きものの屋根とか壁がない

言わば、天地(あまつち)が家であるから、屋根や壁がないのだ


なるほど

世界じたいが室内だから、ゴミや塵は落ちておらず、家具が並びて雑然とした印象ながら、綺麗で清潔な

のは、そのせいかもしれない

そう思えば、隣り近所も、知らない間柄ながら、同じ家に住む、より近い存在に思えてくる


知らない人なのに、笑顔で挨拶を交わした


空を見上げれば、どんよりとして薄暗い

いや、明る過ぎないだけで暗くはない

風はなく、寒くはない

空気は澱んでないが、清冽ではない

変化がないのだ いつまでもこのままな気がする




もしかしたら、天国や地獄は、こんな世界かもしれない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ