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旅
数字、言葉、金、いづれも概念に違いない
言葉で思考し伝え、数字で表し、金で価値を測る
概念ありきの耳目で、世界を観ている
人が違えば、きっと異世界の如く、見えるも聴くのも違ってるのだろうと思う
青という概念が内に無ければ、世界から青は失われる
認識がなければ見えないから
ふむふむ…その理屈によれば、昔、世界は白黒だったかも
水墨画のような世界
時という概念がなければ、時の経過の認識はできない
きっと、緩やかな時が流れていたに違いない
自己の内側に、概念が無ければ見えないものがある
世界は変えられないが、自分は変えられる
それは、即ち、新たな世界に足を踏み入れることにつながる
自分を変えることで、移動せずとも異世界を旅することが可能なのだ
一番簡略な方法は本を読むこと
だから、本を読むのは楽しい
そう言えば、最近読んでいない…
本屋に行けば、無限に近いほどの蔵書が積んである
おそらく全部は読めまい
実に残念だ




