魔王42
夜の帷が落ちた
疲れきった宿主の意識も当然落ちる
ぐへー!
…
はたまた、あらくに、我の時間なりけり
ふむふむ…東の島国の王が…又すげ替わるか…ぐはー
どーでもよいがな、そんなもんそんなもん、
期待しない 何も知らないわらぬから
ぬねぬ…宿主め、アルコールを摂取してきたなぁ
呂律が回らぬわ
精神は、当然肉体の影響を受ける
まはらじゃー
それにしてもよくもまあ次から次へと変化に富むものじゃのう
名誉職ならば、それでもよいがー
実際の実務を司る長ならば、あまり良いとは言えんじゃろ
酔った我にも分かるのじゃ
頭変われど…身体はついていけないだろうに
なんて可哀想で哀れな身体なのじゃ
サメザメじゃじゃ
蔑ろされ、大切にもされず、利用するだけ利用して後は知らぬ存ぜぬでは、信用も信頼も絆も無いに違いないない
泣けてくる
プッ、ワハハハ…
世間とは….頭が変わったら顔だけは変わるから期待はするだろうに 最初は、そうだ …は常にそう
希望だ、絶望だ クルクル廻るがいい
最初の期待値は高い
だが…其処からは現実に即するから、転落が始まるのじゃ
けくくわははは
大笑い
身体が変わらないものが、変わろうはずもない
今までと一緒
期待は超しないから気持ちは大丈夫で落胆などしようがない
いや…期待するべきだろう
魔王の立場的には、大いに期待するべきか?
だが甘いな、他人に期待するうちは、結局変わらない
結局、細胞レベルで、自分が身体が変わらなければ世の中は変わりはしないのだ
だから、頭は騙すのだろう…身体全体を
羊の群れを誘導するように
さあ羊飼いの腕の見せ所じゃ
だが昨今、絵図面を描く者の能力低下が著しいのう
下劣で浅はかで底が見え透いた設計図では、興が覚める
海底の底は、ガラス張りで見えれば、喰えない黒海鼠ばかりでは、はーガッカリガッカリ…酒のツマミにもなりゃしないわい
からだは大切にね…ジャン