輪廻転生
夜明け前に目が覚めた
暗闇の中で、鮫が深海を回遊するようにツラツラ考えてみる
人生の始まりから終わりを、走馬灯のように想像する
よく、前世があり来世があり、人は生まれ変われる云々言い立てる人達がいるけど、ハッキリ言ってしまうと、それは幻想で妄想です
生物は死ねば、それで終わりです …その先はない
どう考えても、未来は断崖絶壁の如く終わりがあり
一人の例外もなく、それは誰にとっても平等な事実
魂の輪廻の情報は、人類が生み出した壮大な妄想に過ぎない
だって寄ってたつものが全くないもの…実に残念だと思う
だから、天国も地獄も現実には存在しない
それらは人の心の中でしかあり得ないのだ
結論は、変わらない
しかしながら、僕は考える
思考の流れは、そんな当然の如くの解答で終わらないのだ
確たる現実は、それはそれとして受けとめるとして…
それで終わりでは、つまらないから
僕は、人類の特徴とは、嘘、幻想、物語、フィクション、SF、ファンタジー…などにあると勝手に思っている
事実と真実は違うし、嘘から出た真実などの言葉もある
人類は、これまで嘘を、現実化して来た…
たとえ魂なるものがあったと仮想して、それが輪廻しているなど突飛な妄想は、あった方が面白いし、気持ちが救われた心持ちにならないこともない
心理的には有効な妄想であると思う
大海の一滴のような卑小な私めが、魂の輪廻など、膨大な世界のあらましの一端に関わる妄想をアレコレ言うのは、口幅ったく畏れおおいが、まさに其れこそが人類の特徴であるから…肯定です、それで良いのだ…うんうん
だから、魂があると仮定して思考をすすめる
つづく