呪言
言葉で、他人の行動を誘導するは可能である
それは、他人の行動を非難すればよい
良かれと思ってやったことを何度も非難すれば、嫌な気持ちになり、二度とやるものかと、関わる物事全てから手を引くだろう
祝いの言葉とは、まさに真逆の心理と作用
名付けるとすれば、呪言という
これは、使うと自分と周りに不幸を呼ぶ恐るべき言葉
何しろ言葉とは、音なのだから、発すれば自然と聞こえてしまう まさに言葉のテロ
シュールストレミングの缶詰を開けて、多数が密集する中にぶち撒けるような行為
…なのに罰は受けない不思議
ここまでいかないまでも、同調圧力に近い形で行動を非難する これにより他人の行動の選択を奪うのだ
これを、されると息苦しさを覚える
なにしろ人の自由の意志を奪っているのだから、言葉で他人の首を締めているようなもの
言葉で、呪いを掛けている
現代風に言えば、言葉によるハラスメント?
言葉とは、発すれば取り返しがつかない
必中であるから、発すれば必ず届く
これを喰らわぬようにするには、最初から聞かざる対応しなければならない
或いは、その都度訂正するか、少なくとも自分の意志を表明しなければ、澱んだ空気は払えない
「…私は、そうは思いませんが!」などと
面倒であれば、即ち、無視、コミュニケーションの断裂をせざるを得ない