表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗闇に沈む陽  作者: sakura
631/1032

灰色の雨

雨が降るほどに雨粒が当たり心地良い

ああ こんな僕だけど雨には承認されているのかな

パラパラと身体に当たり、無視されない喜び

天を見上げれば灰色

曇天の薄曇りの雲の中からいくらでも喜びが降り続く

天上から生きてよいのだと承認されている気がした


さあ、濡れて帰ろう

だって季節はもう夏

名残惜しいけれども雨は上がるだろう

雨上がりの空は 何処までも遥かに遠く蒼く透明できれいに違いない

そう まるで彼方へ吸い込まれるような蒼い空だ…





雨が降る音が聴こえる

雨が上がれば 此処も人通りが多くなるだろう

ああ 所詮はどこにでも蔓延る悍ましき人類だ

傲るなかれ 決して決して赦されているわけではないのだ

自然に依存し承認されてるなどとあまりにも無恥で傲慢 

赦されるはずもない

自称で詐称、抽象化で虚ろな概念を数多にうみだす

ああ、なんて小賢しいのか


このまま雨に打たれて流れて消えてしまえばいいのに

   自然を賛美する資格すらない


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ