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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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会釈

寝る前に、仮想で思索する


人は感謝されるために人を救けるのだろうか?

それはない…ないな、ない、ない

人を救けようとする稀有な人が存在してると認知はしてるが、今まで会ったことがないので、いると仮定して考えれば、そんなことなど彼らは念頭にはないだろうなと結論づける


悪魔でも想像だけど…


だってもし、そんなことを考えて助けていたならば、実に下劣で不埒な考えであるし、その様な者らは見返りなどないと気づけば奇特な行動など当然直ぐにしなくなるだろう


稀有で奇特な行動をとる彼らは、おそらく、一瞬後に忘れさられたとしても気にしないはず

それが彼らの日常ならば、日常の些細な一コマなど覚えているはずもない

もしも知らないうちに彼らに救けられたとしても、彼らと私は川を遠く挟んだ対岸ほども関わりはなく、邂逅したとしても一瞬だけで、これからも人生の行程に交わることはないだろう


だったら感謝などする必要はないのか…?

結論から言うと、そのとおりであると思う

だって彼らは、それを望まないから

だから、何ほども気にする必要もなく、永遠に忘れてもよいし、自己の幸福に集中した方がよい


ただもし私ならば、川の対岸で、彼らを見かけたような気がしたならば、会釈するぐらいはするだろう

これは、感謝云々ではなく、礼儀とか節度の問題であるのだから


普段、彼らは群衆の中に混じっている

しかし、ひとたび何かあれば、リトマス試験紙のように他と違う行動して、助けた後は、また群衆の海へと戻っていく

だから、そんな奇特な彼らが混じっている群衆を無下には出来ないと思ったりもする





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