62/1015
ミラージュシティ
ギラギラとギラつく太陽
熱波の風、揺らぐ陽炎
砂丘の先に見える熱波で揺れ動くモスクは本物か
砂に埋もれる足首
流れ落ちてくる砂丘の砂
砂に籠る熱さ、空から焼けつく太陽の光
何もない
空と砂と僕
風が舞う
砂を巻き上げ、顔に当たる砂をフードで守る 俯きながら
熱さに水蒸気がたちのぼる、生き物から吸い取るように
喉がカラカラて、胃の腑もカラカラだ
一滴も無い 渇いて、乾いて
息すると熱と乾きで喉が痛い
白い布で皮膚を覆う
都市は見えるのに、いつまでも着かない
あれは夢幻なのか
巫山戯ろ 本気最低だ 意地悪い
倒れ伏す 砂が熱い
最後の意識は、世界が砂で埋もれ、キレイもキタナイも全てが埋まってしまえばいいのに
平等だろ
差別の無い平等な世界が実現するのだ まるで夢のよう
そんな、世界は無い 存在しない
狂人の戯言
いらない、そんな世界はいらない
現実を歩いて先にいくよ
目を覚ませ