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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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雪兎

雪の降る街を


雪の降る街を


Russellしながら突き進む。


吐く息だけが暖かく、ゴーグルが曇り前が見えにくい。


いつから始めたのか、いつ終わるのか分からない。


闇の中、吹雪しか見えない。


既に感覚は、失われた。


いつだって指示は、突撃、前へ、前へ。

多重な作戦、同時進行、終わらない、増え続ける。

資金はない、人はいない、装備はない、自前の食糧も尽きる。

定時は無い、無い、無い。果てないmission。

我の前に道は無く、後ろにも続くものはない。

なんてこった



吹雪の音に混じって、猿の笑い声が聞こえる。


緑色の猿だ


猿は動かない、猿は聞かない、いつでも笑うだけで。


聞いてはいけない

無視してもいけない

冷静に、冷徹に、対処するのだよ

相手をすれば、穢れるだろ、疲労するだろ


だから、呼吸を整えるんだ

4秒吸って、ゆっくりと20秒息を吐くんだ、下腹が暖かくなるまで、全身の血液と筋肉に酸素を貯めるのだ

いつでも脱兎の如く動けるように

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