59/1015
チョウゲンボウ
大空を長元坊が飛んでいく
風に乗って滑空している
青空が、目に染みる
風の匂いが、冷ややかで
遥かな先から、通って、流れ、流れて、来たのか
そして、先を見れば、川を波立たせて、横ぎり、中洲の梢の先の葉揺らし、又青空へ帰っていくのか
たまたま、この空気の層の流れを、横切っただけ
空に下限がないならば、ここも空の下層で、空気の川が、至るまで、アチコチに流れていくのか
錯綜するながれ、ヴェネチアのように川の流れが道ならば、
空気の流れも道なのか
見上げれば、無限の未知がクルクルと、メクリメク
ヒカリ刺す空の蒼、白き雲、透明な風の道
自由だ
自由に風に乗れば