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舵
理想を見定め舵を切る
面舵いっぱい切る必要はない
少しだけでよい ほんの少しだけ…
それこそ、心持ち舵輪に手を掛けるだけでもよい
舵輪は決して他人の手に渡してはならない
後は海流に乗り勝手に流れていく
まあ、かなり先々ではオールで漕ぐこともあるだろうが、それはまた別の話で、気に触る必要はサラサラない
何の話かと言うと、日常の話です
嵐に見舞われた時には、帆を降ろして辛抱強く待つしかない
風が吹いて波がおしよせても防御の姿勢で天候の回復を待つ
終わりが無い事はない
必ず晴れる
もし海賊に襲われたら、容赦する必要は無い 彼奴らは人でなし、人で無いならば当然人権はない なにしろ人でないから配慮はこれっぽっちもいらない
あつかましくも人の形をしたノミやダニと同じ
天候と違い、彼奴らはこちらが弱いとみたら、いつまでもついてくる悪霊の類であるから地獄に落とすが世の為、人の為
何の話かと言うと、日常の話です
世の中に敵はいる
遭遇してないだけ
同じ方向へ向かう者もいる
見えてないだけ
星空に目を凝らせ
氷山にぶつからぬように