スワローテイル
歩くのは、割と好き
知らない街並みを観ながら、ゆっくりと歩く
体力無い私でも自分のペースで歩けるから楽です
疲れたら休めば良いし、その場から電車やバスで帰ってもよい
歩くだけならお金も掛からないし
まさに庶民の趣味としては最適
まあ、たまに買い食いしてますが
子供の頃は、山道を歩いて、その先の知らない住宅街に繋がっているのが面白かった
一晩中歩いたりもする
しかし、歩くのならば春、夏、秋の晴れた日が最適です
冬は冬眠の季節ですから
歩くと気分が良い
道と並行して流るる川を眺めれば、川面の小々波が陽の光りに照らされキラキラ輝くのはキレイだし
夏の暑い日に川面を撫でた涼風が一瞬吹き抜けるのは気持ちが良い
空を見上げれば、高い高い青空に鳥が舞っているし
一日中お休みの日は、お握りを持って行ったり、具は自分で作った叉焼を入れたりして、水筒は持参する
食べたらウツラウツラする
ああ、日本は平和であるなと思う
だがこの平和は、私の見知らぬ皆が各々の場所で、不断の努力で務めを果たしている成果だと思う
つまり、プラスマイナスゼロの状態を、人力で均衡を保っている
感謝し、この平和を有り難く享受したいと思う
充分です
しかるにこれ以上を期待するのは甘えだと思う
自分は何も為さずして、他に対して自己の欲求を要求するは甚だ図々しい所業で、非常に恥ずかしい振る舞い
概念を振りかざすを見るは気分がわるくなる
私は、たいしたことの無い人間なれど、他人に迷惑だけは掛けたくないと思う
誠意には真摯な心意で対応しよう
悪意には、その悪意をお返ししよう…呪詛返しだ
その報いを受けるがよい…わはははは
心が洗われ、清らかな心持ちになったところで又歩き出す
昼を過ぎると、帰ることに頭が舵を切る
夕方の川面の細波はキレイです
秋だと地上にススキ、空に月が掛かる頃合いも又良し
街に帰り、鯛焼きとか御土産を買って帰るのだ
いつまでも続けば良いが、続きはしないことは分かっている
いつかは終わる
まあ、歩けなくなるほどに年老いたら縁側で日向ぼっこしながら、歩いている夢でも見るさ
だから、今はなるべく歩いていく
でもその前にスローライフを叶えたい