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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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オークション

 オークション開催。


 小人が売られていた。チーズ色の小人だ。

 高値で落札されていた。


 次は、本の服を着た小人だ。

 これも高値で落札されていた。


 最後に赤色と黒色に塗られた小人だ。

 同じく高値で落札された。


 小人は、そこらじゅうに歩いている。

 その小人にチーズを塗ったり、本を着せたり、赤黒のラインを引いたりしただけで、高値で落札されている。


 その落札金額が、働いて働いて、夜も寝ないで働いて得た報酬より高いんだけど。

 どうなっているのだろう。

 いったい何が間違っているの。

 不思議だ不思議だ摩訶不思議だ。

 とうてい、釣り合うモノでもない。

 

 働いた記憶がよみがえる。

 辛くて、苦しくて、眠くても、我慢したな。

 何日も何日も働かないと、あの落札金額に達しない。

 等価なの?

 いいや、違うな と分かっている。

 誰でも、子供でも分かることだ。


 きっと別の世界なんだ。

 世界線が混線してるに違いない。



 だって、あんな世界と一緒だったら誰も皆、アホらしゅうて働かなくなってしまう。

 

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