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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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暗黒軌道式

暗闇に沈む

落日は訪れ 陽はきえた 落陽である

全ての景色(けいしき)が暗闇に染まる

還るんだ 皆 暗闇に還る

ここには何もない 絶望も希望も同じと心得よ


マクロの大地から夜空を見上げる

暗闇に染まっちまった私には夜空さえも眩しい

月は輝くような太陽だ ただ冷たく静かであるが救い

夜空の王であり 煌めく星々の皇帝 そして我が暗闇の神である


…嗚呼、照覧あれ


蠢く大地 暗き静寂 連綿と続く暗闇の連なりよ

眠れ 眠れ 静かに眠れ

黒い胞子に蝕まれ 腐れて大地に眠るのだ

飛んだ鳥は墜い 花は枯れ 葉は落ち 泥水は凪ぐ


大地の底で踊る炎 今は静かに眠れ石炭(コークス)と成り果てよ


時は火走りのようにススミ 今は凍れるようにトマル


効かない 聞かない 何も聴かない

呑み込み包み咀嚼する 渦のように暗闇の大地へと全てが沈むのだ

これは大地が回転するのと同じくらいの(ことわり)

摂理であり自然のカラクリ

だから誰も何もかも逃れられない


暗闇に沈む 夜空を見上げながら




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