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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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和をもって貴しとせよ

ラーメン

私の好みは、透き通ってるのに、シッカリと芳醇な味のある熱いスープ、細麺よりかは太麺の方が良い

叉焼は厚めで、細長い葱タップリ、味玉、シナチク等乗って欲しい

はたまた、ジロウ系でニンニク、野菜マシマシも食べたくなる

煮干しは好きだけど、セメントは嫌い






今日、煮干し系のラーメン屋さんだからと、楽しみしていく

美味いと評判で有名らしいと聞きつけ、場所を調べて初めていく処

店前に着く


やはり並んどる…


待っている間、テンション上がる

空を、見上げ雲を突き抜けるほどに期待は凧のように吹き上がっている

あまり寝てないし朝食抜きで疲労MAXなので、爆上がりだ

風は吹いてないけど、私の心の中では春風が吹いている

微動だにしないで静かに並んでるけど期待と楽しみが倒れて眠りそうな身体を支えている


待ってる間、評判を読むと、かなりの高評価と、たまに辛辣な低評価のコメントがある

つまり賛否両論…癖のある美味さが期待できるかも

接客も良いし


店内に案内され、食券を購入するよう言われる


店内は割と広くて良い

透き通ったラーメンは、券売機で×になってた…残念

普通の煮干しのラーメンを購入、更に叉焼、替え玉も購入

食券を渡し楽しみに席で待つ



ラーメンが来た


ああ…お腹すいたよ いただきます

食べてみた


む、ヌルい そして

ぐ、硬い、歯切れが(わろ)


温くて、ただただショッパイだけのスープ

細くて硬く歯切れの悪い麺

平たく薄いハム様の叉焼


な、なんだ、これは???


頭が混乱している…

正直言って、しょっぱくてマズイ

私の口には合わない


なんじゃこりゃ?!


シェフは本当に味見してるのか?

客は、本当に美味しいと思って食べているのか?

本当は一般的には美味しくて、単に私との好みと相性が最悪なだけなのだろうか?

数々の疑問が一瞬のうちに脳裏を駆け抜ける


しかし…なんと言おうか…全体の調和が取れていない気がする

旨味はあるかも、でもそれがラーメンとしての料理としての一柱として成り立っていない味わい

一味として美味いのにラーメンとしては不味い

このラーメンは、…和の食ではない…と感じた

和の料理としては失敗作

下処理に失敗した生臭いけど、旨味はある魚の煮込みのようなイメージ…

不味い、不味すぎる、でも私の性格上、勿体無いので残せない


しかし、こんなこと思ってるの私だけ?

思わず周りを見渡す

…ダメだ、判別できないよ


…お腹は空いているのだ

でも、もはや食べたくはない

それなのに味変の替え玉まで先に購入してしまった…

失敗した…まさか、こんな落とし穴があろうとは…

想像するだに先行き暗く感じる


静かな店内、満員御礼だよ

いったいどうなってるの?





食べ終えて店を出る

…胸焼けがしそう

でも勝った…いや、負けたのか?…完食はしました

ありがとうございましたと感謝の挨拶で送りだされる

接客は良いのだ

悪印象を抱けない

すると、やはり、好みと相性の問題なのだろうか?

だとしたら私は少数派なのだろう


店外では変わらず列をなしている客が静かに佇んでいる


でも何だかもうお腹いっぱいです

そして煮干し系は、私にとって当たり外れが大きいと痛感した

初見は、やはり細心の注意を払わなければと肝に銘じる

全ては私の不徳の致す所存でありますれば…







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